「もう関わりたくない」息子から届いた一文…〈年金月18万円〉70代夫婦の“寂しすぎる食卓”と、〈築40年市営団地〉で始まった“孤独な新生活”

「もう関わりたくない」息子から届いた一文…〈年金月18万円〉70代夫婦の“寂しすぎる食卓”と、〈築40年市営団地〉で始まった“孤独な新生活”
(※写真はイメージです/PIXTA)

近年、高齢者世帯が抱える孤立や家族との関係の希薄化が社会課題となっています。厚生労働省『2024年 国民生活基礎調査』によれば、高齢者世帯のうち55.8%が「生活が苦しい」と感じており、家計の厳しさに加え、子ども世代との関係性に悩む高齢者も少なくありません。かつては「子どもが老後を支える」のが当たり前とされた時代もありましたが、今では“子と親は別々に生きる”という考え方が主流となりつつあります。ある日、70代の夫婦に届いた息子からの一通のメッセージ。「もう関わりたくない」という短い言葉が、それまでの家族関係に終止符を打ちました。

想定外だった“子どもとの距離”

都内近郊に暮らす村井敬一さん(仮名・75歳)は、長年建設会社の営業職として勤め上げ、65歳で定年退職。妻の澄子さん(仮名・73歳)とともに、穏やかな老後を思い描いていました。

 

「仕事ばかりで、家庭は妻に任せきりだったけど、子どもが自立したら3人で食事をしたり、旅行に行ったり、そんな楽しみを期待していたんです」

 

しかし、大学進学を機に家を出た一人息子・直人さん(仮名・40代)とは、次第に連絡が途絶えがちに。社会人となってからも年に数回会う程度で、敬一さんが「一緒に暮らさないか」と提案しても、息子の反応はどこか素っ気ないものでした。

 

転機は、妻・澄子さんの体調不良。心臓の持病が悪化し、救急搬送されたのを機に、息子に協力を頼もうと連絡を取ったときのことでした。

 

「何かあったときのために、緊急連絡先に入れてもいいかとLINEで聞いたんです。そしたら、“もう関わりたくない”って、たった一言だけ返ってきました」

 

敬一さんは、その文面を何度も見返したといいます。「そんなに嫌われていたのか」と自問しながらも、思い当たる節がないことに、さらに気持ちは沈んでいきました。

 

現在、村井夫妻の収入は、合わせて月18万円の公的年金のみ。以前は持ち家に住んでいましたが、住宅ローン返済や医療費などで生活は徐々に苦しくなり、数年前に自宅を売却。現在は市営住宅で暮らしています。

 

「築40年以上の団地だけど、安いし静か。贅沢言ってられませんよ」と敬一さん。

 

しかし、澄子さんの定期的な通院や薬代、冬場の暖房費などが重なり、貯金はこの数年で約400万円減少。今は、残りの貯蓄を切り崩す生活が続いています。

 

総務省『家計調査年報(2024年)』によれば、65歳以上の夫婦のみ世帯の消費支出は月平均約25.6万円。一方、可処分所得の平均は月22.2万円程度。平均的な支出と収入のギャップを埋めるには、やはり貯蓄が頼りになります。

 

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