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帰省の連絡に「喜び」と同じだけ芽生えた「不安」
「お盆に来たばかりなのに、またシルバーウィークに帰ってくるっていうんだ……」
太田康介さん(仮名/69歳)は、娘との電話を終え、妻にこう零しました。嬉しくないわけではありません。いや、むしろ心の底では嬉しいのです。3人の娘たちはそれぞれ県外に就職し、結婚。いまでは8人の孫にも恵まれ、長期休みのたびに太田家はにぎわいます。
「またお寿司かなんか取って、温泉にでも連れて行こうかな」
そう思った瞬間、太田さんの頭のなかには、先月のクレジットカードの明細がよぎりました。寿司屋のオードブル、みんなで出かけた温泉宿の宿泊料金、ちょっとしたお土産……気づけば、普段より8万円も多く使っていたのです。
定年を迎えたばかりの妻(65歳)と2人、収入源は月22万円の年金のみです。無理をすればまだ子どもたちに気前よく接することはできるものの、その“無理”が続くようになったいま、太田さんの心には「喜び」と同じだけ「不安」が芽生えていました。
暗黙の了解の出費
太田さんは長年、地元企業で現場の責任者として活躍していました。定年時には退職金をあわせて約4,000万円の貯蓄があり、65歳から受給している年金額は厚生年金と企業年金を合わせて夫婦で月22万円。持ち家に車2台、子どもたちも立派に育ち、老後を満喫する準備は万全に整っていたはずでした。
しかし……。孫たちが成長するにつれ、帰省時の支出は年々膨らんでいきます。
さらに、子どもたちは帰省時に「親のお金」をアテにするのが当たり前になっており、レジャー施設に出かけると、暗黙の了解で太田さん夫妻が費用を負担していました。もう10年近く続けており、いまさら「自分で払って」とはいえません。しかし、減り続ける預金口座に不安が募ります。
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