(※写真はイメージです/PIXTA)

定年後に待っているのは、のんびりした夫婦の老後生活…そう思っていたのに、突然「離婚」を切り出され、困惑する人が増えています。とくに近年では、退職金や年金といったまとまったお金を巡る“熟年離婚”がトラブル化するケースも。長年連れ添ったパートナーとの別れが、老後の不安を加速させることもあるのです。

熟年離婚、そして「退職金トラブル」

このように、定年退職を機に離婚を切り出される「熟年離婚」は年々増加傾向にあります。なかでも近年目立っているのが「退職金を手にしてからの一方的な離婚宣言」です。

 

ポイントとなるのは、以下の点です。

 

●退職金は基本的に「婚姻中に発生した財産」として、財産分与の対象になる

●ただし、事前に使われていたり、別名義に移されていたりすると「実質的に分与できない」ケースも

●離婚後の生活設計は、年金額・資産額・就労可否によって大きく変わる

 

「人生100年時代」と言われる今、老後資金の準備はもちろん、「パートナーとの関係性の再確認」もまた重要な課題です。

 

●財産は見える化し、夫婦で共有しておく

●将来の選択肢(同居か別居か、資産の管理方法など)を話し合っておく

●専業主婦でも、自分名義の資産や年金をコツコツ作っておく

 

夫婦で過ごす老後が、いつまでも穏やかであるとは限りません。思いやりのある関係が崩れたとき、守ってくれるのは「知識」と「備え」だけかもしれません。

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