ゴールドオンライン新書最新刊、Amazonにて好評発売中!
『司法書士が全部教える 「一人一法人」時代の会社の作り方【基本編】』
加陽麻里布(著)+ゴールドオンライン (編集)
『富裕層が知っておきたい世界の税制【カリブ海、欧州編】』
矢内一好 (著)+ゴールドオンライン (編集)
『司法書士が全部教える 「一人一法人」時代の会社の作り方【実践編】』
加陽麻里布(著)+ゴールドオンライン (編集)
シリーズ既刊本も好評発売中 → 紹介ページはコチラ!
楽しい職場であることがいちばん
やりたい仕事が何か、今は分からなくていいと思います。分からないのは当たり前のことです。無理して見つける必要はありません。
じゃあ、どうやって会社を選べばいいの?
そう思っている皆さんに、私がお薦めしたい会社選びのポイントは「楽しそうな会社であること」「やったことがないことに挑戦できる風土があること」「お互いを尊重し助け合っていく風土があること」の3つです。
楽しそうな会社と聞いて、「仕事が楽しいはずがないでしょ。お給料をもらって働くんだから苦しかったり、厳しかったりするんじゃないの?」と思う人がいるかもしれません。でもそれは間違った思い込みだと思います。
会社員として働く人のほとんどは、1日のうち多くの時間を仕事に費やします。私たちは人生の大半を働いて過ごすのですから、それなら楽しいほうがいいに決まっていますし、必ず楽しいものにすることができます。
もちろん、楽しいといっても、仕事がラクチンでおなかを抱えて笑うような出来事がたくさんある会社、という意味ではありません。私の楽しい会社のイメージは、朝起きたときに会社に行くのが嫌だ、行きたくないと憂鬱に感じることなくはつらつとした気持ちで身支度ができて、今日は仕事で何をするのか、同じ職場のメンバーに会えることを楽しみに出社することができるような会社です。
たぶんその楽しさは、数字を追いかけて競争することが目的になってしまっている会社にはありません。会社の仕事が楽しいはずがないと感じる人は、目標の数字に向かって競争するのが仕事というイメージをもっているのだと思います。
目標として掲げた数字にどれだけ足りないか、今自分は組織の中で何番目の成績なのか、常にそのことが心を占めているような働き方になっているのです。会社全体が数字という結果だけを見ている会社では、上司はひたすら数字を達成するようにはっぱをかけ、競争を促します。
確かに、会社を経営していくために数字を意識することは大切です。しかし、数字や競争は、仕事という目的を達成するうえでの通過点であって目的ではありません。
それを見誤ると自分が優位に立つために、仲間の不調や営業成績の足踏み、病欠ですら「ラッキー!」と受け止めるマインドになってしまいます。仲間の不調は、相対的に自分が上に行けるチャンスだからです。でもそんな仕事は楽しくありませんし、本来の仕事のあり方でもありません。
