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自分らしく働くことが必要
働くうえで大切なことは、働くことを通して社会とつながり、自分の成長に役立っていると感じることができるかどうかです。どういう会社で何をするかではなく、働くことを通して自分の人生を豊かにすることができているかどうかです。問題は働き方であり、自分らしい働き方ができるかどうかがいちばん大切なことです。
私はそのことを製造派遣の世界で学んでいきました。この業界にいたからこそ見えたものは少なくなかったと思います。ものづくりが好きだからと派遣社員としてこの世界に入った人が、短期間のうちに仕事に喜びを感じることができないまま黙っていなくなってしまうという現実は残念としかいいようがありませんでした。
こんな現実をなんとかしたい、一生懸命働く人がきちんと報われるようにしたいという想いから、生産推進グループというまったく新しい存在をつくることができました。
「正社員など派遣してくれなくていい、だって派遣費用が高いでしょ」「現場が派遣に求めているのは、安価で、苦労なく必要な人数が満たされることで、それ以上ではない」「派遣労働者に質は求めていない」ーー最初はそういう声がありました。
それでも、「生産推進グループ」という「非常識」は、少しずつですが確実に支持されていきました。まずは製造業で働きたいという人に、そして彼らを受け入れる工場にも、その存在が働きぶりとともに認められるようになったのです。
自分ができることで社会に価値を提供し、社会に欠かせない存在として認められ、それを通して自分を成長させていくことが自分らしく働くということです。社会に関わりながら、自分のなかにある無限の可能性を開花させることです。
会社は、組織で働くそれぞれの人の可能性を高めるために最大限の応援をします。会社には従業員が自分らしく働くことを通して自身を成長させ、人生を豊かにすることをサポートする以上の目的はありません。
会社の利益も、成長も、単なる結果です。従業員は会社が成長するための歯車ではありません。従業員の成長に引っ張られて会社も成長していくのだと思います。
