ゴールドオンライン新書最新刊、Amazonにて好評発売中!
『司法書士が全部教える 「一人一法人」時代の会社の作り方【基本編】』
加陽麻里布(著)+ゴールドオンライン (編集)
『富裕層が知っておきたい世界の税制【カリブ海、欧州編】』
矢内一好 (著)+ゴールドオンライン (編集)
『司法書士が全部教える 「一人一法人」時代の会社の作り方【実践編】』
加陽麻里布(著)+ゴールドオンライン (編集)
シリーズ既刊本も好評発売中 → 紹介ページはコチラ!
就活の目的は志望企業に「合格」でもいい
就職活動に関して「志望企業に合格することを目的にしてはいけない」といった意見をよく耳にすると思います。
確かに、合格だけを目指してしまうと、その先のビジョンがなくなってしまい、入社することで燃え尽きてしまう場合もあります。働くこと自体がゴールにならず、「入社すること」だけで終わってしまうのはもったいない、そこで何をしたいのか考えをもつという意見はもっともだと思います。
しかし、私はそれを決して悪いことだとは思いません。志望企業に合格することを目標にしてもいいのです。それは若い時期における「挑戦」の一つにすぎません。その結果、入社した企業で新しいビジョンを描いたり、自分の道を考えなおしたりするきっかけになることもあるからです。
同じようなことは、受験でもいえます。受験の目標が志望校に合格することになっている人は少なくありません。そして、合格後に学生生活が遊びやサークル活動中心になったとしても、それは決して無駄ではありません。そこから学べることや次につながることだってたくさんあるのです。私自身、効率よく単位を取ることも考えていましたし、真面目に勉強だけに勤しむ学生時代を送っていたわけではありません。
就活でも同じです。志望企業に合格したあと、その先の働き方を模索していけばいい。働くなかで信頼できる上司や楽しい仲間に出会い、自分らしい働き方を見つけていく。それで十分なのです。
若さには計り知れない価値があります。
今の若い人たちに「100億円が手に入るけれど、その代わりに90歳になるとしたらどうするか」と聞いたら、きっと多くの人が「それならいらない」と答えるでしょう。それほど、若さは貴重なものなのです。
しかし、その価値に自ら気づくのは難しいものです。若いときは何でもできる可能性があり、どんな道に進んでも、取り返しがつく。それなのに、行動する前に悩んで立ち止まってしまうことはもったいないと思います。
だからこそ、就職活動も「まずは動いてみる」という気持ちでいいのです。目指す企業に「合格すること」を目標にしてもいい。そのあとで、自分の新しい道を見つけていけば、それで十分なのです。
井上 直之
三陽工業株式会社
代表取締役社長
【関連記事】
■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】
■月22万円もらえるはずが…65歳・元会社員夫婦「年金ルール」知らず、想定外の年金減額「何かの間違いでは?」
■「もはや無法地帯」2億円・港区の超高級タワマンで起きている異変…世帯年収2000万円の男性が〈豊洲タワマンからの転居〉を大後悔するワケ
■「NISAで1,300万円消えた…。」銀行員のアドバイスで、退職金運用を始めた“年金25万円の60代夫婦”…年金に上乗せでゆとりの老後のはずが、一転、破産危機【FPが解説】
■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】
