(※写真はイメージです/PIXTA)

ロシアによるウクライナ侵攻を契機に、G7はロシア産ダイヤモンドの輸入を制限し、第三国で加工された原石にも規制の網を広げています。一方、国際情勢の緊張や米中摩擦などを背景に金価格は高騰し、資産保全の手段として再評価されています。宝石や貴金属は関税無税で消費税のみ課税されますが、金には支払調書制度がある一方、ダイヤモンドには同様の仕組みはありません。7月に『富裕層が知っておきたい世界の税制【大洋州、アジア・中東、アメリカ編】』を刊行した矢内一好氏が解説します。

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ロシア産ダイヤモンドの輸入禁止

2023年5月に開催された「広島サミット」において、ロシア原産のダイヤモンドの輸入制限がG7首脳声明に盛り込まれました。これを受け、2024年12月6日のG7首脳声明では、第三国で加工されたロシア原産のダイヤモンドについても、段階的に輸入を制限する方針が確認されました。これは、ロシアによるウクライナ侵攻に対する制裁措置の一環です。

 

ロシアは世界最大のダイヤモンド生産国であり、世界の原石の30%以上を占めます。制裁前の2021年には、ロシアのダイヤモンド輸出額は約5,500億円に上りました。2022年2月のウクライナ侵攻以降の経済制裁により、ロシア産原石の約70%を加工していたインドへの輸入も途絶えた状態が続いています。

金価格の高騰と宝石の価格

ロシアによるウクライナ侵攻や米中貿易摩擦などを背景に、金価格は高騰しています。これは、通貨ではなく現物資産としての金への評価が高まったことを意味します。

 

金は世界共通の価値を持ち、為替変動の影響を受けにくい資産です。同様に、ダイヤモンドをはじめとする宝石類も国際的な価値を有しています。代表的な宝石には、ダイヤモンド、ルビー、サファイア、エメラルドなどがありますが、最も人気が高いのはダイヤモンドです。

 

経済原則として希少な宝石ほど価格が高騰しますが、生産量の多いダイヤモンドが値崩れしない理由として、市場流通量の調整などが指摘されています。

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