(※写真はイメージです/PIXTA)

社会保険料と税の徴収方式は、国によって制度設計が大きく異なります。日本では、各種社会保険が独自の法律と組織によって運営され、税とは明確に区別されていますが、アメリカでは「FICA税」として所得税と一体的に徴収されています。本稿では、日米両国における社会保険料の構成や徴収方法、制度の背景を比較しつつ、日本でたびたび議論される「徴収の一元化」構想の実現可能性について考察します。

ゴールドオンライン新書最新刊、Amazonにて好評発売中! 

『司法書士が全部教える 「一人一法人」時代の会社の作り方【基本編】』
加陽麻里布(著)+ゴールドオンライン (編集)

『富裕層が知っておきたい世界の税制【カリブ海、欧州編】』
矢内一好 (著)+ゴールドオンライン (編集)

『司法書士が全部教える 「一人一法人」時代の会社の作り方【実践編】』
加陽麻里布(著)+ゴールドオンライン (編集)

シリーズ既刊本も好評発売中 → 紹介ページはコチラ!

日米の相違

日本における社会保険料は、各種保険制度に基づいて徴収されており、いずれもそれぞれの根拠法に基づくもので、税法とは直接の関係がありません。

 

一方、アメリカでは、FICA(Federal Insurance Contributions Act:連邦保険拠出法)に基づき、社会保険料を「税」として徴収しています。

 

徴収される側からすれば、所得税・住民税・社会保険料をまとめて“同じく給与から天引きされるもの”という感覚で受け止められる点では、日米に共通する側面もあります。

徴収の一元化

日本では、国民年金保険料の納付率が77.65%(2023年度)にとどまっています。他の社会保険料や税の納付率がおおむね9割以上であることから、税と社会保険料の徴収を一元化する「歳入庁」構想が議論されたこともあります。

 

しかしながら、財務省(国税庁)および厚生労働省のいずれも、この構想には慎重、あるいは否定的な姿勢を示しており、実現には至っていません。

次ページ日本の社会保険料の構成
カインドネスシリーズを展開するハウスリンクホームの「資料請求」詳細はこちらです
川柳コンテストの詳細はコチラです アパート経営オンラインはこちらです。 富裕層のためのセミナー情報、詳細はこちらです 富裕層のための会員組織「カメハメハ倶楽部」の詳細はこちらです 不動産小口化商品の情報サイト「不動産小口化商品ナビ」はこちらです 特設サイト「社長・院長のためのDXナビ」はこちらです オリックス銀行が展開する不動産投資情報サイト「manabu不動産投資」はこちらです 一人でも多くの読者に学びの場を提供する情報サイト「話題の本.com」はこちらです THE GOLD ONLINEへの広告掲載について、詳細はこちらです

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録