エグゼクティブが転職先で活躍するためには、「職務に対するやりがい」が欠かせません。責任が重くなるほど困難も増す中で、やりがいがあるかどうかが、困難に直面したときに踏ん張れるかを左右します。今回は、エグゼクティブ転職の専門家・井上和幸氏が、転職先選びで重視すべき「2つの喜び」について解説します。
「マクロの喜び」とは、社会的な意義や使命感、ライフワークなど
「マクロの喜び」とは、自社のミッション、ビジョン、パーパスへの共鳴です。あるいはそれとオーバーラップしたところでの、ご自身の大義や社会的な使命、ライフワークなどがこれに当たります。
これらを、ふとした瞬間に思い返し、それらに日々触れていることを実感し、自分の心が震えるか。
「自分の役割は、これからの社会インフラを支えることに大きく貢献している」
「自社の事業を通じて、生活者の方々の毎日が、ちょっと楽しく、豊かになることに貢献できている」
「自社のプロダクトは、次の時代の働き方や会社運営に革新的な効率化を必ずもたらすと確信している」
などなど。
いかがでしょう? いまのあなたは、「マクロの喜び」を感じていますか? 次の転職先においては、それを感じることができそうでしょうか? 転職応募先企業にこの「マクロの喜び」を本気、本音で感じることができるミッション、ビジョン、パーパスはありますか?
リーダーの心と行動を引っ張り上げてくれるのは、この「マクロの喜び」です。それなくして周囲に使命を示し、組織や事業をリードすることはできませんし、どの会社においてもあなたに託されるチームを牽引することは難しいでしょう。
何よりも、いつまでも夢と希望と目標のあるリーダーこそが、輝き続け、周囲の人たちが自然とついてくる人になるものです。
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株式会社 経営者JP
代表取締役社長・CEO
1966年群馬県生まれ。1989年早稲田大学政治経済学部卒業後、株式会社リクルート入社。人材開発部、広報室、学び事業部企画室・インターネット推進室を経て、2000年に人材コンサルティング会社に転職、取締役就任。2004年より株式会社リクルート・エックス(2006年に社名変更、現・リクルートエグゼクティブエージェント)。エグゼクティブコンサルタント、事業企画室長を経て、マネージングディレクターに就任。
2010年2月に株式会社 経営者JPを設立(2010年4月創業)、代表取締役社長・CEOに就任。経営者の人材・組織戦略顧問を務める。企業の経営人材採用支援・転職支援、経営組織コンサルティング、経営人材育成プログラムを提供している。人材コンサルタントとして「経営者力」「リーダーシップ力」「キャリア力」「転職力」を劇的に高める【成功方程式】の追究と伝道をライフワークとする。 実例・実践例から導き出された公式を、論理的に分かりやすく伝えながら、クライアントである企業・個人の個々の状況を的確に捉えた、スピーディなコンサルティング提供力に定評がある。自ら2万名超の経営者・経営幹部と対面してきた実績・実体験を持つ。
著書に『ずるいマネジメント 頑張らなくても、すごい成果がついてくる!』(SBクリエイティブ)、『社長になる人の条件』(日本実業出版社)、『ビジネスモデル×仕事術』(共著、日本実業出版社)、『5年後も会社から求められる人、捨てられる人』(遊タイム出版)、『知名度ゼロでも「この会社で働きたい」と思われる社長の採用ルール48』(共著、東洋経済新報社)、『あたりまえだけどなかなかできない 係長・主任のルール』(明日香出版社)、『プロフェッショナルリーダーの教科書』(共著、東洋経済新報社)、『人物鑑定法 あの人も、丸見えになる』(経済界)、『「社長のヘッドハンター」が教える成功法則』(サンマーク出版)など。取材・コメント・出演実績として、「日本経済新聞」「朝日新聞」「読売新聞」「産経新聞」「日刊工業新聞」「週刊東洋経済」「日経ビジネス」「GQ JAPAN」「週刊現代」「プレジデント」「AERA」「月刊BOSS」「CIRCUS」「日経ビジネスオンライン」「ITmediaエグゼクティブ」「BOSS online」、フジテレビ「ホンマでっか?!TV」「キカナイトF」、その他業界誌等多数。
株式会社 経営者JP
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連載相談実績2万名超の経営人材コンサルタント直伝!“エグゼクティブ転職”成功マニュアル