エグゼクティブが転職先で活躍するためには、「職務に対するやりがい」が欠かせません。責任が重くなるほど困難も増す中で、やりがいがあるかどうかが、困難に直面したときに踏ん張れるかを左右します。今回は、エグゼクティブ転職の専門家・井上和幸氏が、転職先選びで重視すべき「2つの喜び」について解説します。
小刻み・多頻度で、日々感じ続けたい「ミクロの喜び」
いっぽう、「ミクロの喜び」とは、日々の業務において目の前で感じることのできるやりがいを指します。
(消費者から)「とても美味しかったです!」「楽しかった、2時間没頭しました!」
企業顧客から)「御社のシステムを導入したおかげで、これまでうまく進んでいなかった業務がスムーズに進むようになりました!」
(同僚から)「**さんのおかげで今回のプロジェクト、大成功でしたね!」
(自分自身で)「このレベルの開発までプロジェクトリーダーとして進められるようになったぞ!」「この研修を自分ひとりで企画、ファシリテートできるようになった」
などなど。
こうした、日々折々に感じることのできる<小さな喜び>が小刻みにあることが、タフな局面に晒されることの少なくないリーダーの皆さんの心を支え続けてくれるのです。
仕事を通じて得られる、具体的なあなたの喜びポイントがしっかり存在しているか(できれば複数)。 現在の職場ではいかがでしょう? 次の職場では得られそうでしょうか?
転職活動において、「マクロの喜び」ポイントに比べて「ミクロの喜び」が実際に得られるかどうかは確認しにくい部分があります。
選考面接においてぜひ、それとなく面接相手の方々の「ミクロの喜び」の有無を探ってみてください。
「最近、最も嬉しかった出来事は何ですか?」
「この事業ですと、顧客からはどのように言われることが多いのでしょう?」
「メンバーの方々とのコミュニケーションはどのようにされていらっしゃいますか?」
もし面接や面談時に複数名の方々が参加される場面があれば、その方々同士のコミュニケーションについて観察することも「ミクロの喜び」ポイントの良い参考情報となると思います。
「マクロの喜び」だけでは、人は継続的にモチベーションを維持することは難しいものです。短期間、複数回、多頻度で感じることのできる<小さな喜び>も欠かせません。ぜひ、「ミクロの喜び」が得られる新天地か否かについてもしっかり確認ください。
***
成功する事業・組織リーダーは必ず、自分の中に、常に「マクロの喜び」ポイントと「ミクロの喜び」ポイントを明確に持っており、それを自家発電的に満たすことで元気やパワーを維持・強化しています。それが激流の中で戦うエグゼクティブであるあなたの、<枯れることのないエネルギー源>となるのです。
井上 和幸
株式会社 経営者JP
代表取締役社長・CEO
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株式会社 経営者JP
代表取締役社長・CEO
1966年群馬県生まれ。1989年早稲田大学政治経済学部卒業後、株式会社リクルート入社。人材開発部、広報室、学び事業部企画室・インターネット推進室を経て、2000年に人材コンサルティング会社に転職、取締役就任。2004年より株式会社リクルート・エックス(2006年に社名変更、現・リクルートエグゼクティブエージェント)。エグゼクティブコンサルタント、事業企画室長を経て、マネージングディレクターに就任。
2010年2月に株式会社 経営者JPを設立(2010年4月創業)、代表取締役社長・CEOに就任。経営者の人材・組織戦略顧問を務める。企業の経営人材採用支援・転職支援、経営組織コンサルティング、経営人材育成プログラムを提供している。人材コンサルタントとして「経営者力」「リーダーシップ力」「キャリア力」「転職力」を劇的に高める【成功方程式】の追究と伝道をライフワークとする。 実例・実践例から導き出された公式を、論理的に分かりやすく伝えながら、クライアントである企業・個人の個々の状況を的確に捉えた、スピーディなコンサルティング提供力に定評がある。自ら2万名超の経営者・経営幹部と対面してきた実績・実体験を持つ。
著書に『ずるいマネジメント 頑張らなくても、すごい成果がついてくる!』(SBクリエイティブ)、『社長になる人の条件』(日本実業出版社)、『ビジネスモデル×仕事術』(共著、日本実業出版社)、『5年後も会社から求められる人、捨てられる人』(遊タイム出版)、『知名度ゼロでも「この会社で働きたい」と思われる社長の採用ルール48』(共著、東洋経済新報社)、『あたりまえだけどなかなかできない 係長・主任のルール』(明日香出版社)、『プロフェッショナルリーダーの教科書』(共著、東洋経済新報社)、『人物鑑定法 あの人も、丸見えになる』(経済界)、『「社長のヘッドハンター」が教える成功法則』(サンマーク出版)など。取材・コメント・出演実績として、「日本経済新聞」「朝日新聞」「読売新聞」「産経新聞」「日刊工業新聞」「週刊東洋経済」「日経ビジネス」「GQ JAPAN」「週刊現代」「プレジデント」「AERA」「月刊BOSS」「CIRCUS」「日経ビジネスオンライン」「ITmediaエグゼクティブ」「BOSS online」、フジテレビ「ホンマでっか?!TV」「キカナイトF」、その他業界誌等多数。
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