期待が持てるシナリオは、新総裁のもとでの自民党・国民民主党との連立
結局、あり得るシナリオとしては自民党が新しい総裁を選び、その新しい総裁のもとでの自民党と国民民主党との連立だろう。それなら経済も回る期待が出てくる。
玉木代表はこう語っている。
短期的な物価高騰対策ではなくて、日本の成長戦略や強い経済をどう取り戻すのか――。まさに重要な点であり、それについては確かにほかの党に比べて一歩踏み込んでいた感があった。それが有権者に刺さったのだろう。有権者はしっかりみている。そして、その目線は、まさに株式市場のそれと重なる。これが今回の参院選の結果を受けて、まずは株高で市場が反応した背景である。
その後、日経平均は下げに転じているがそれも限定的だ。参院選の反応はすでに消化し、次の日米通商交渉の行方に相場のテーマが移行したからだと思う。
いずれにせよ、今後の政権の枠組みが非常に重要になってくる。
広木 隆
マネックス証券株式会社
チーフ・ストラテジスト 執行役員
※本記事はマネックス証券 チーフ・ストラテジスト広木隆氏のストラテジーレポート『参院選と株価の答え合わせ』を抜粋し、THE GOLD ONLINE編集部が本文を一部改変しております。また、投資による結果に編集部は一切責任を負いません。投資に関する決定は、自らの判断と責任により行っていただきますようお願いいたします。
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