若年層、満足度の高さや情報収集への熱心さが顕著
年代別に満足度や傾向を見ると、若年層(30代以下)の満足度の高さが中年層(40~50代)や高年層(60代以上)に比べて顕著であり、NISA口座開設に向けた情報収集への熱心な姿勢が見て取れた。
若年層は、情報の充実や、キャンペーン・優遇制度の充実を理由に口座開設をする傾向が高く、なかでもインターネット(ブログ・掲示板・SNS等)での評判のよさを理由に金融機関を選ぶ傾向が、他の年代と比べて際立った。
金融機関から提供される情報だけでなく、自らインターネットで情報収集した評判を基に金融機関を選択するという行動は、納得感を伴う意思決定につながり、結果として高い満足度を生み出していると推察される。
インターネットでの評判のよさ、新規顧客獲得の後押しに
インターネットでの評判のよさを理由にNISA口座を開設した人は、新規顧客の呼び込みにも寄与する可能性が高いことがわかった。こうした層の約9割が、NISAに興味がある人に、自分が口座開設した金融機関を勧めたいと回答している。
NISA口座の利用拡大を目指す金融機関としては、オンラインでの評判を高めるマーケティング施策が新規顧客の獲得において重要な戦略の一つであると考えられる。

