J.D. パワー 2025年NISA顧客満足度調査℠
CS(顧客満足度)に関する調査・コンサルティングの国際的な専門機関である株式会社J.D. パワージャパン(本社:東京都港区、CEO:木本卓、略称:J.D. パワー)は、2025年NISA顧客満足度調査の結果を発表した。
なお、NISA口座における金融機関の提供するサービス品質や利用実態、満足度を聴取する本調査は昨年まで過去から運用している旧NISA制度も対象としていたが、本年調査からは新NISA制度のみを対象としている。
新NISA制度、利用者からの保有・運用意向は9割超
2024年度のNISA制度拡充が呼び水となり、投資を始める人々が全国的に増加している。
日本証券業協会(2025年5月発表)によると、昨年1年間でのNISA口座新規開設は400万口座を超え、2025年3月末時点でのNISA口座総数は2,600万口座を突破している。これまであまり投資に興味がなかった層や、若年層が積極的にNISA口座を開設し、自身の資産形成に前向きな姿勢を示している結果といえる。
本調査においてもNISAに関する顧客の意識を聴取しているが、概ねそれを裏付ける傾向が確認された。
まず「新NISA口座での投資商品の保有・運用意向」は9割を超え(「やや保有・運用したいと思う」、「ぜひ保有・運用したいと思う」の合計)、そのうち「新NISA制度に魅力を感じる」という割合も9割を超えた(「ややそう思う」、「非常にそう思う」の合計)。制度の受容と利用意向について、肯定的な意見が大半を占めていることを示しているといえる。
加えて「新NISAでは、短期的に売買を繰り返すよりも、長期保有を前提とした資産運用を行いたい」についても同様の意向を示すものが9割を超えており、NISAにおける資産運用で推奨される「長期・積立・分散投資」の考え方が、多くの利用者に浸透していることが垣間見える。金融庁の掲げる「資産運用立国」への実現に向けて、新しいNISA制度が国民の着実な資産形成を後押しする重要な基盤となりつつあることを示しているといえる。


