いい加減にしてくれ……ついに零れた本音
ある日、娘から「今度、みんなでディズニーランドに行こう! せっかくだったらホテルに泊まりたいよね」そんな提案がありました。楽しそうではありますが、今や日々の生活で疲労困憊。そして、その費用の多くを自分たちが負担することになるのだろう……。
中村さんは、思わずこう口にしてしまいました。
「もう……いい加減にしてくれ!」
その言葉に、娘は驚いたように固まりました。中村さんは慌てて言い直そうとしましたが、佐伎子さんも静かにうなずきました。
「私たちももう若くないの。さすがに体が持たないよ。お金だって、もう出してあげられるほどの余裕はないから」
娘はそれを聞き、慌てて頭を下げたとのこと。そこまで負担に感じていると思っていなかった……そう言って、孫の面倒を見るペースを減らす約束をしたといいます。こうして中村さん夫婦の生活は、少しずつ自分たちのペースを取り戻し始めました。
「私たちも年を取ってきて、娘夫婦が近くにいるのは心強い。孫も可愛い。ですが、適度な距離感が大事なんだと思いましたね」
「孫育て」という言葉が浸透する今、家族の助け合いのかたちを改めて問い直す時期に来ているのかもしれません。
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