「孫疲れ」「孫ブルー」…過剰な負担に疲弊する老人たち
近年、「孫疲れ」「孫ブルー」といった言葉を見聞きすることが増えました。子育てを終えた老夫婦が、今度は孫の面倒を見る「孫育て」に追われ、肉体的にも精神的にも疲弊してしまうことを意味しています。
共働き家庭やひとり親家庭の増加に伴い、親の代わりに孫の世話を担う祖父母は増えています。家族の手助けをするのは喜ばしいこと。そう考える人は多いでしょう。ですが、それが当然視されると、老夫婦の人生設計や健康管理を圧迫する現実が見えてきます。
内閣府による令和2年度「第9回高齢者の生活と意識に関する国際比較調査結果」によれば、高齢者が望む子どもや孫とのつきあい方について、以下のような結果が出ています。
【子どもや孫とのつきあい方】
・子どもや孫とは、いつも一緒に生活できるのがよい 18.8%
・子どもや孫とは、ときどき会って食事や会話をするのがよい 56.8%
・子どもや孫とは、たまに会話をする程度でよい 10.4%
・子どもや孫とは、全くつき合わずに生活するのがよい 0.7%
・わからない 8.8%
・無回答 4.5%
上記の通り、圧倒的に多いのが「ときどき会って食事や会話をするのがよい」という選択肢。
「いつも一緒に」という回答も少なくないため、人それぞれ意見は違いますが、すべての人が、いつでも子や孫に会いたいのかといえば、そうではないということでしょう。
次からご紹介する事例は、最初こそ子や孫に頻繁に会えることが嬉しかったけれど、それが変化していったというケースです。
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