上階から響き渡る音…妻は実家に避難
Aさん夫婦の耳に、ある日からピアノの音が響くようになりました。さらに、子どもの足音も加わり、日に日にストレスは増していったといいます。
きっかけは、上階の住人の入れ替わり。前の住人が退去し、新たに小さな子どもを含む4人家族が引っ越してきたことでした。引っ越し時の挨拶もきちんとしており、第一印象は悪くなかったのですが……。
「ピアノの音があんなに響くとは思いませんでした。しかも練習中なので、間違えては止まり、弾きなおす。音の切れ目が逆に気になって、集中できなくなるんですよね。私も妻も在宅勤務が中心なので、仕事中にそれが続くと本当にしんどくて。イヤフォンで大音量の音楽を流して耐えていましたが、それも限界があって……」
ピアノが止んだと思えば、今度は足音。しかも生半可なものではなく、「走り回る」「飛び跳ねる」「どこかから飛び降りている」ような騒音が響きます。
「ドタドタというレベルじゃないんです。子どものすることと分かってはいても、さすがに我慢の限界でした。以前の賃貸アパートよりもよっぽどうるさいんですよね。構造の問題なのかもしれません」
管理会社を通して何度か注意してもらいましたが、静かなのは最初の数日間だけ。1週間もすれば、また元通りの状態に。
「妻は、3駅ほど離れた実家に避難するようになってしまいました。『離れていてもピアノの音が聞こえる気がする』なんて言うほどで。こんなことなら、なんで家なんて買ったんだろうって。最近は、家を売って引っ越すことばかり考えています」
終の棲家と思ってもリセールバリューの意識を
一生住むつもりで購入したマンション。しかし、上階の住人との相性ひとつで、日々の暮らしは大きく変わってしまいます。
Aさんは、「少なくとも駅近で売れやすい家を選んでおいてよかった。それが救いです」とも語ります。
売るつもりはない、終の棲家だと思っていたとしても、住んでいる中では何が起きるかはわかりません。集合住宅に住むからに、どんなに下調べをしても後悔する可能性がある。それを心に留めておき、リセールバリューを意識しておいたほうが安心なのかもしれません。
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