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「コンセンサス予想(Consensus, Estimate)」とは?
コンセンサス予想とは、複数のアナリストによる企業の業績予想の平均値です。企業の決算期には多数の投資家がこのコンセンサス予想に注目し、決算で発表される実績と比較します。コンセンサス予想と実績の差異は「Surprise」と呼ばれ、Surpriseが大きい決算ほど株価が動きやすくなります。
複数のデータ提供元があるため、調べるサイトやデータ提供時期によっては数値が異なる点に留意しましょう。また、コンセンサス予想の推移は市場の期待値のトレンドを表すため、成長性を測る指標としても活用できます。
決算は過去2年分(8回分)を見る
3つの項目で決算がBeatしていれば良い決算と言えますが、単に直近の決算が良ければいいわけではありません。継続して良い決算を出し、市場の期待に応え続けているかどうかがポイントです。わたしは銘柄分析で決算を確認する際は、最低でも2年分(四半期決算だと年に4回あるため計8回)をチェックしています。
2年間すべての決算においてBeatしていれば、文句なく優良な企業と言えます。しかし、8回中4回、5回も続けてMissしている場合は、ファイナンスが弱い企業と判断します。決算におけるMissの捉え方は、ビジネスミーティングにおける遅刻にたとえるとわかりやすいでしょう。
過去10年において一度も遅刻がなければ、11年目の決算で多少Missした場合でも、それまでの信頼関係があるため、まだ許容範囲ですよね。しかし、その1回の遅刻が初めてのビジネスミーティング(=上場後初の決算)の場だったら、Missの重みは大きく異なります。上場後初の決算は特に注目されるため、初決算のMissは要注意です。
どれほど魅力的な製品や技術があっても、決算のMissはマイナス評価でしかありません。そこは機関投資家もシビアに見ていて、こうした要素で株価は一気に動くことがあります。個人投資家も機関投資家と同じ目線で決算を見るようにしましょう。

