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子どもが生まれる直前にリーマンショックで大損失
今度はFX(外国為替証拠金取引)を始めました。高金利通貨のひとつNZD(ニュージーランド・ドル)を買いました。当時は日本の政策金利が0.5%だったのに、ニュージーランドは8%ほどもあり、金利差の分がスワップポイントとしてほぼ毎日入ってきました。そのままNZDが安定しているか、上がってくれればよかったのですが、残念ながら、そううまくはいきません。2008年9月にリーマンショックが起きたのです。
日本円は安全資産とみなされていましたし、リーマンショックによる金融危機の影響が日本は小さいと考えられていたので、すごい勢いで円高になっていきました。日本円を売ってNZDを買っていたので、みるみるうちに含み損が膨らんでいきました。損失が大きくなり過ぎると強制ロスカットされてしまいます。ロスカットを避けるために、追加でお金を入れ続けました。
その結果、損失額が700万円にもなってしまいました。手持ちの貯金はあと100万円。それを入れるべきかどうか、迷いました。100万円を入れればロスカットされずに耐えられるかもしれない。でも、さらに円高が進めば、最後の100万円まで失ってしまう。
よくよく考えた結果、100万円は手元に残し、700万円のマイナスで終了することにしました。実はこのとき、すでに結婚していて、子どもが生まれたばかりというタイミングでした。独り身ならゼロになるまでやっていたかもしれませんが、これからの生活を考えて、100万円は手元に残すという判断をしました。
NZDに関しては、それなりに勉強してから手を出したつもりだったのですが、このような結果になり、呆然としました。チャートを調べて、過去10年で一番円高になってもロスカットされないようにお金を入れていたのですが、100年に一度といわれるリーマンショックが、10年間の最低水準を一瞬で踏み抜いていったのです。10年分をみておけば大丈夫だと考えたことや、損切りの大切さを理解していなかったことを深く反省しました。

