庶民をいじめて楽しいですか?…年収550万円の49歳サラリーマン、まさかの「追徴課税160万円」に恨み節。税務署に狙われた“流行りの趣味”【税理士が警告】

庶民をいじめて楽しいですか?…年収550万円の49歳サラリーマン、まさかの「追徴課税160万円」に恨み節。税務署に狙われた“流行りの趣味”【税理士が警告】
(※写真はイメージです/PIXTA)

2018年に国が「働き方改革」の一環として「副業・兼業の促進に関するガイドライン」を制定して以降、副業をはじめる会社員が増加しました。これにともなって「確定申告」が必要となる個人が増えた結果、故意または過失による「個人への追徴課税」が後を絶ちません。税理士でCFPの宮路幸人氏が具体的な事例を交えながら、個人の税務調査リスクとその対策・ポイントを解説します。

49歳サラリーマンの“孤独を癒す”とある趣味

関東の運送会社で働くAさん(49歳)は、30代で結婚し、2人の子どもがいます。年収は約550万円と贅沢はできないものの、つつましくも穏やかな日々を過ごしていました。

 

ところがある日、子どもの教育方針のことで妻と言い争いになり、険悪な空気に。そのまま和解することなく関係が悪化した結果、数年前に妻が2人の子どもを連れて家を出て行ってしまいました。

 

妻が家を出たことでようやく我に返り、何度か電話やメールを試みましたが、一向に返信はありません。

 

自暴自棄になっていたAさんは、別居中の孤独を癒すために5年前から“新たな趣味”を始めました。それが「ソロキャンプ」です。

 

テントを張り、火をおこし、飯ごうやスキレットで簡単な料理をつくる……自然のなかでひとりきり、日頃のストレスから解放され自分のペースで過ごせるソロキャンプは、Aさんを虜にしました。

 

そして、同じ時期に始めたのが、ソロキャンプの模様をしたためた「ブログ」です。

 

キャンプの様子を誰かに伝えたいと軽い気持ちで始めたものでしたが、ちょうどコロナ禍などの影響でソロキャンプブームだったこともあり、キャンプ好きの読者から予想以上の反響が。日を待たずして、Aさんのブログは人気サイトに成長しました。

 

これにより、広告収入とアフィリエイト収入は年180万円に到達。Aさんは思わぬ副収入に大喜びでした。

 

ブログによる副収入を得たことで心にも余裕が生まれたAさんは、妻に誠心誠意謝罪。そのうえで収入の増額を報告したところ、復縁することができました。幸せを取り戻したAさんでしたが、数年後、思いも寄らぬ事態が訪れるのです……。

 

 

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