高齢者には年金がある!「老後資金より大切なこと」
夢を追い続けることを私が提唱するのは、“高齢者の皆さんには圧倒的な強みがある”からです。そうです、「年金」という安定した収入源を持っていることです。年金に支えられながら働けるという境遇は、じつは非常に恵まれています。若い世代にとってみれば、まるで夢のような話に聞こえるはず。
まさに人生のボーナスタイム。今まで頑張ってきた自分への〝ご褒美〞なのですから、しっかりと享受しましょう。そう考えたら、体を壊す寸前まで働いたり、職場の嫌な人間関係に耐え続けたり、やりがいのない仕事に多くの時間を割くなんて、もったいないと思いませんか。
やりたい仕事、おもしろい仕事、本当に好きな仕事に没頭できたとしたら、どれだけ幸せなことでしょう。若かりし頃、背負うものが多すぎていったん諦めた夢を追いかけてもいいではありませんか。
たとえ年収が下がったとしても、今なら本当の自分で生きても、飢え死にすることはありません。なんといっても年金があるわけですからね。
老後資金はメディアに不安を煽られるな
とはいえシニア世代のほとんどが、ご自身のそんな〝特権〞に気づいていないようにお見受けします。その原因は、メディアが老後の不安を煽るから。
余裕があるのに、貯金に励みすぎている方がなんと多いことでしょうか。実際、老後の資金はほとんど必要ありません。年金と退職金があって、さらに少しでも仕事を続けようというあなたなら、生活費を差し引いて遊ぶお金も十分できます。現役時代のような高い年収はなくても困らないのです。
「お金を貯めなければ」という強迫観念からは、もう卒業しませんか? 人生の最期を迎えつつある方からよく聞くのは「死ぬまでに楽しい思い出をもっと残しておきたかった」という声です。
第二の人生を好きな仕事でより充実させて、思い出に満ちた時期にしましょう。「ライスワーク(生活のための仕事)」から、「ライフワーク(人生の仕事)」へシフトしていくのです。
和田秀樹
精神科医
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