いつまで「お母さん」やらなきゃいけないんでしょうか…年金20万円・78歳主婦の深刻な嘆き。独り立ちしない50歳長男・47歳次男の世話をする余生に疲弊

いつまで「お母さん」やらなきゃいけないんでしょうか…年金20万円・78歳主婦の深刻な嘆き。独り立ちしない50歳長男・47歳次男の世話をする余生に疲弊

「就職したから」「結婚したから」……実家を出る理由はさまざまですが、中高年になっても実家で暮らし続けるケースは少なくありません。背景には経済的理由などもあり、親子共に現状を変えられず共依存状態に陥ることも。親の高齢化が進む中、どう考えるべきなのでしょうか。見ていきましょう。

未婚ならば親と同居を続けるのもアリ?

国立社会保障・人口問題研究所が公表した『人口統計資料集(2023年改訂版)』によると、日本人の生涯未婚率は年々上昇しており、2020年時点で男性の28.25%、女性の17.81%に達しました。

 

その中には、経済的な事情や仕事の不安定さを理由に親元で暮らすことを余儀なくされる人もいます。特に2000年代以降、就職氷河期に社会に出た世代は、安定したキャリアを築けなかったまま中年期を迎える人も少なくありません。

 

一時期は「パラサイトシングル」「子ども部屋おばさん(おじさん)」などと、親との同居をネガティブに見る向きが強い時もありましたが、今では賃金水準の低迷、物価上昇などもあり、実家暮らしを続けることが経済的に合理的だと考える人も増えています。また、親側も「子どもがいてくれた方が安心」など、精神的・実務的なメリットを感じるケースもあるようです。

 

とはいえ、それはあくまで親子両方が納得していればこそ。Aさんのケースのように、「この状態でいいのだろうか」と悩んでいる場合は話が変わってきます。

 

例えば、親が「子どもが心配」と手を貸し続け、子どもは「いざとなれば親がいる」と甘え続け、結果、親が高齢になっても自立のタイミングが見つからなくなることがあります。

 

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