いつまで「お母さん」やらなきゃいけないんでしょうか…年金20万円・78歳主婦の深刻な嘆き。独り立ちしない50歳長男・47歳次男の世話をする余生に疲弊

いつまで「お母さん」やらなきゃいけないんでしょうか…年金20万円・78歳主婦の深刻な嘆き。独り立ちしない50歳長男・47歳次男の世話をする余生に疲弊

「就職したから」「結婚したから」……実家を出る理由はさまざまですが、中高年になっても実家で暮らし続けるケースは少なくありません。背景には経済的理由などもあり、親子共に現状を変えられず共依存状態に陥ることも。親の高齢化が進む中、どう考えるべきなのでしょうか。見ていきましょう。

50歳と47歳の息子の世話を続ける78歳母の苦悩

78歳のAさんは、最近「どれだけ寝ても疲れが取れない」とこぼします。朝6時半にはキッチンに立ち、朝食とお弁当の準備。もう何十年も続けてきた習慣とはいえ「こんな年になっても、まだ『お母さん』をやってるなんて」と、ため息まじりに話します。

 

その理由は、実家に暮らし続ける2人の息子。50歳と47歳……どちらも未婚で実家住まい、いまだに子ども部屋を出ていません。

 

「1人ならまだしも、2人ですよ。結婚は本人の自由。でも、せめて家を出て自立してほしかった」

 

Aさんは自分の育て方が悪かったのか、甘やかしすぎたのかと、つい考えるそうです。子どもたちはかつて正社員として働いた時期もありましたが、職場になじめず退職。今はそれぞれ非正規雇用やアルバイトで細々と働いています。

 

「ご近所さんに『介護してくれるからいいじゃない』なんて言われることもありますが、そんなの期待できないですよ。今だって食事も洗濯も私。自室の掃除はするけれど、居間やトイレの掃除は私任せ。夫も何にもしない人なので、男3人の面倒を私が見てるんですよ。もうゆっくりしたいのに」

 

とはいえ、無理やり追い出して生活に困るようなこと、世間に迷惑をかけることになっても困ると、今や諦めモードだといいます。

 

「もし、私と夫が死んだら、あの子たち一体どうするのか。それを考えると具合が悪くなります。今は私と夫の年金が月20万円ぐらいあります。でも、死んだらそれもなくなるし、大した貯金は残せません。兄弟一緒に暮らしている割に会話もないし、助け合ってやっていってくれるのか。私たちのお墓の面倒ぐらいは見てほしいですが、それさえも贅沢な望みなのかもしれません……」

 

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