最期まで面倒見てくれるかと…介護を担ってくれた一人娘からの「正直、もう無理」に74歳父、涙。我が子に頼り切った老親が猛省した理由

最期まで面倒見てくれるかと…介護を担ってくれた一人娘からの「正直、もう無理」に74歳父、涙。我が子に頼り切った老親が猛省した理由

長寿化が進む現代の日本において、介護はもはや一部の人だけの問題ではありません。誰にとっても明日の自分ごとになり得る時代です。「自分に介護が必要になったら、ある程度は子どもに面倒を見てもらいたい。家族だから、それが自然だと思っている」——そう考える人もいるかもしれません。しかし、頼りすぎれば共倒れという厳しい現実が待っています。今回は、一人娘に頼って介護生活を続けてきた高齢の父親の事例を通して、親子の介護問題について考えていきます。

娘なら最期まで面倒を見てくれる…父の願い

「お父さん、正直、もう無理だよ」……娘の言葉を聞いて、Aさん(78歳)は呆然としたといいます。

 

10年前に妻を亡くしたAさん。独居暮らしをしていましたが、家事も不慣れなAさんを心配して、一人娘(当時39歳)が実家に戻ってきました。未婚だったこともあり、Aさんの力になりたいと、一緒に暮らすようになったのです。

 

Aさんは年金暮らし、娘は地元企業の事務員として勤務。父と娘、二人暮らしがスタートしました。子どものころから娘のことを可愛がってきたというAさん。娘との二人暮らしは不思議な感じがしたものの、頼れる家族がいることを喜んだといいます。

 

そんな日常が崩れたのは、Aさんが72歳の冬。自宅の玄関先で転倒し、右足の大腿骨を骨折。入院・リハビリを余儀なくされました。退院できたものの、歩行に杖が必要になり、階段の昇降や入浴の際には支えがないと不安定な状態に。食事の準備や洗濯といった家事も難しくなり、娘が仕事の合間に世話を焼く日々が始まりました。

 

3ヵ月後、区の地域包括支援センターを通じて要介護認定を申請すると、結果は「要介護2」。これを受け、訪問介護サービスやデイサービスの利用も検討しましたが、Aさんは「娘がいるし、何かあっても助けてくれる。わざわざ知らない人に迷惑をかける必要なんてない」と拒んだといいます。

 

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