「仕事だけで終わりたくない」早期退職を目指した理由
Aさんは41歳。4年制大学を卒業後、ITベンチャーに入社。その後、転職を経て、30歳のときには年収700万円ほどに。積極的に働くのには理由がありました。「早く仕事を辞めたい」という夢があったからです。
その理由は、過労で早逝した父の存在でした。朝も夜も働き詰めで、家族との時間もほとんどないまま50代で心筋梗塞に。「父は幸せだったのだろうか……」そう思うような最期でした。
Aさんは、自由を得るためにはお金が必要と、妻にも「将来のためにお金を貯めよう」と節約を徹底。自らも株式投資で積極的な資産運用に取り組みました。
そして41歳のとき、節約・資産運用・親からの相続も含め、資産はついに1億円に到達しました。
「妻にはここまで資産があると言っていなかったので、ものすごく驚いていました(笑)。1億円で退職なんて危険という声も聞きますが、贅沢せず資産運用をうまくやれば大丈夫だと計算しました。もちろん、いざとなれば働くことも考えつつ、まずは辞めてみようと」
晴れて退職したAさん。「10年以上働いた会社でしたが、辞めるときは本当にあっさり。僕がいなくたって会社は何一つ変わらない」と実感したと言います。
