開業医は税務署から狙われやすい
開業医は他の業種と比較しても課税所得が高く、高額の指摘漏れを指摘できる可能性があるため、調査対象となりやすい職種のひとつでしょう。
とはいえ、その売上については保険診療報酬で細かく定められていることから、比較的お金の流れが鮮明です。開業医の収入はおおむね把握されていると考えておいたほうがいいかもしれません。
開業医が税務調査を受ける際、特に狙われるのが「経費」です。医師は学会等への参加が多いため、交際費の取扱いに注意しなければなりません。また、飲食費についても「誰と」「なんのために」行ったものなのか領収書等に記録しておく必要があります。
海外出張は一般的にはあまり多くないため、税務調査の際には詳しく聞かれると思っておいたほうが無難でしょう。
税務署は「前年から大きく変化した項目」に目をつける
開業医に限らず、前年と比べて旅費交通費や交際費などの支出が大きく増加している場合、税務署から目をつけられやすいです。
今回のような「隠ぺい」は例外ですが、まとまった金額の経費計上があった場合、動機や経緯、詳細などについて、万が一税務調査があっても対応できるよう証拠の資料を残しておくことをおすすめします。
宮路 幸人
宮路幸人税理士事務所
税理士/CFP
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