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リモートワークとテレワークの違い
「リモートワーク」という言葉もよく使われています。「テレワーク」との違いを質問されることがあります。
「テレワーク」との違いは、「テレワーク」は造語であり、国が定義をしている「働き方」です。これに対し、「リモートワーク」は、「遠隔」という意味の「リモート」と「ワーク」を組み合わせた「一般的な複合語」であり、特別な定義はありません。
世間では、テレワークとほぼ同じ意味で使われているので、それを否定するわけではありませんが、「リモートワーク」には時間の概念はなく、「テレワーク」には時間の概念が組み込まれていることが重要な点です。
私自身、テレワークという言葉を長年使ってきており、「リモートワーク」よりはるかに思い入れがあります。なにせ起業した会社の名前も「株式会社テレワークマネジメント」。2008年の会社設立時には、社名に「テレワーク」という言葉を入れることを周りに心配されました。ちょうど国がテレワークを推進し始めた頃でしたが、国の政策も今後はどうなるか分かりません。
もしかすると、数年後にはテレワークが死語になってしまうかもしれないと懸念する方もいました。確かに、言葉は移り変わっていくものです。例えば一時期流行った「ノマドワーク」という言葉は、今は誰も使わなくなってしまいました。
しかし、私は「テレワーク」という言葉が、将来使われなくなるとは思っていませんでした。むしろ、自分が日本のテレワークを広げていくのだという強い想いで「テレワークマネジメント」という社名に決めたのです。
在宅勤務と在宅ワークの違い
「テレワーク」という言葉に関連して、もう1つ曖昧な使われ方をしているのが、「在宅勤務」と「在宅ワーク」です。この2つの言葉は定義されているものではなく、「リモートワーク」と同様に、一般的な複合語と考えていいでしょう。どちらも「在宅」で働くことですが、「勤務」と「ワーク」の部分が異なります。一般的には「勤務」は、会社に勤めること、つまり雇用されて働いている状態を示します。これに対して「ワーク」は仕事全般を示します。
「在宅ワーク」は2000年前後に流行った言葉で、子育てや家事のため、会社に通いにくい状況の主婦が「自宅でパソコンを使ってお小遣い稼ぎをする」というケースで使われていました。今もその流れがあり、「働きに出にくい人が、自宅で少し仕事をする」という働き方をイメージするといいでしょう。
ちなみに、日本における労働者は、9割近くが雇用されて働いています。残りはフリーランス(個人事業主)だったり、経営者だったりします。後者は、もともと「働く時間や場所を自分で決める」ことができます。つまり、「テレワーク」をしようと思えば、いつでもできることになります。
一方、雇用されている人は、どんなにテレワークをしたいと思っても、所属している企業が許可をしないと柔軟に働くことができません。「日本の働き方を変える」という視点からは、国が雇用されている人のテレワーク、つまり企業が導入する「雇用型テレワーク」に力を入れるのはやむを得ないことだと思います。
本記事でも、基本的に「雇用型テレワーク」の話をしていますが、私としては、フリーランス(個人事業主)の「自営型テレワーク」への施策も重要であると考えます。自由度はあるものの、労働基準法の対象外であり、厳しい働き方でもあるからです。
国としても、すべての働く人が、適切なテレワークができる日本を、という視点から、フリーランス・事業者間取引適正化等法(フリーランス法、フリーランス保護法)が、2023年4月28日に成立し、2024年11月1日から施行されています。
田澤由利
株式会社ワイズスタッフ/株式会社テレワークマネジメント
代表取締役
総務省地域情報化アドバイザー
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