銀行交渉に拒否反応を示す「銀行サマサマ病」の経営者
人はなかなか変わらない、と言います。しかし時には、こうもコロッと変わるのか? と感じることがあります。
「銀行交渉をして、金利を下げてもらいなさい!」
と言うと、銀行サマサマ病の方は、すぐにこう返答します。
「銀行にそんなことを言って、貸してくれなくなったらどうするんですか!」
「銀行との信頼関係がくずれるじゃないですか!」
「あまり波風を立てさせないでください!」
しかし、こっちも粘り強く言い続けたり、時には銀行交渉に同席したり、他社の借入金利状況をお伝えしたり、します。そうしてなんとか、銀行交渉へとこじつけさせます。
一度成功したとたん、強気の姿勢で交渉できるように
そうすると、金利が1%より下がったり、0.5%以下になったりします。すると、これまでの態度は別人であったかのように、コロッと変わる人がいますね。これはもう、こっちがびっくりしますよ。
それはそれは、さも、ずっとその姿勢であったかのように、変わるのです。
「次は、○○銀行の金利を下げさせます!」
これまでの仕返し、というよりも、何か新たなやりがいを見付けた、かのようなのです。銀行交渉したい病、なのです。
もう、波風を立てまくります。
「ここがダメなら、よそから借りますから」
ついこの前までの、あの発言はなんだったんだ、と思いますね。
つまり、人は変われる、ということです。それまで信じていた、思い込んでいた事実が崩れると、変わるきっかけになります。
いい面で変わってくれるなら、大歓迎なのです。