応募先企業のホームページや関連企業情報を確認するとき、どのようなポイントをどのようにチェックしていますか? 事業・商品・サービス紹介だけを見て終わりにしていないでしょうか。本記事では、エグゼクティブ転職の専門家・井上和幸氏が、エグゼクティブだからこそ確認したい応募先企業のポイントについて詳しく解説していきます。
見落としがちな応募先企業の「確認すべき情報」
エグゼクティブの皆さんは当然のことながら、いま進めている転職活動において応募先企業のホームページや関連企業情報をご覧になられているでしょう。
しかし、「ホームページを見た」と言っても事業・商品・サービス紹介をチェックするくらいで、せっかく企業サイトを回遊しても、転職のために確認・把握・すり合わせすべき情報については、上の空でスルーしてしまっていることが多いようです。
今回は、エグゼクティブのみなさんだからこそ、しっかり確認いただきたい応募先企業の情報確認ポイント3つに着目します。
あなたの心の琴線に触れる「フレーズ」と出逢えたか?
以前に比べ、昨今は「ミッション(企業理念)」や「ビジョン(将来像)」、「バリュー(価値基準)」、あるいは「パーパス(企業の存在意義)」を明確に定め、発信する企業がかなり多くなりました。注目されている成長ベンチャーや、事業や商品・サービスに独自性を持つ既存企業などは概ね、これらが特にはっきりしています。
皆さんも、応募先の企業でこれらが紹介されているページがあればご覧になっていると思います。では、いま選考が進んでいる企業のミッション、ビジョン、バリュー、パーパスを言えますか?
どうでしょう? (まだ)社員ではありませんし、暗唱できる必要はありません。ただ、ここでぜひ確認いただきたいことがあります
ミッション、ビジョン、バリューあるいはパーパスをご覧になって、あなたは心からそれらに共鳴していますか? さらにいえば、理屈を超えて、直感的、感覚的に「いいな!」と思えるメッセージやキーフレーズがありますか?
ここが大事です。特に情報過多の昨今は、開示されている情報を咀嚼しきれず曖昧な興味のままで進む選考が非常に増えていることを危惧しています。だからこそ、本音で「とても共鳴する」「この感覚、好きだな」「まさに自分がこだわっていることと重なっている」というような気持ちを持てるものがあるかどうか。これで志望度を決めてもよいくらい大事な部分だと私は考えています。
転職時の意思決定においても、さらには入社後も、色々と困難に直面した際、自分が心から共鳴できる部分があるかどうかで、頑張れるか折れるかが決まるといっても過言ではないでしょう。
いま選考が進んでいる企業のミッション、ビジョン、バリューあるいはパーパスを確認し、本当に次の職場として自分のほうからのめり込んでいけそうか、自分の心に問いましょう。
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株式会社 経営者JP
代表取締役社長・CEO
1966年群馬県生まれ。1989年早稲田大学政治経済学部卒業後、株式会社リクルート入社。人材開発部、広報室、学び事業部企画室・インターネット推進室を経て、2000年に人材コンサルティング会社に転職、取締役就任。2004年より株式会社リクルート・エックス(2006年に社名変更、現・リクルートエグゼクティブエージェント)。エグゼクティブコンサルタント、事業企画室長を経て、マネージングディレクターに就任。
2010年2月に株式会社 経営者JPを設立(2010年4月創業)、代表取締役社長・CEOに就任。経営者の人材・組織戦略顧問を務める。企業の経営人材採用支援・転職支援、経営組織コンサルティング、経営人材育成プログラムを提供している。人材コンサルタントとして「経営者力」「リーダーシップ力」「キャリア力」「転職力」を劇的に高める【成功方程式】の追究と伝道をライフワークとする。 実例・実践例から導き出された公式を、論理的に分かりやすく伝えながら、クライアントである企業・個人の個々の状況を的確に捉えた、スピーディなコンサルティング提供力に定評がある。自ら2万名超の経営者・経営幹部と対面してきた実績・実体験を持つ。
著書に『ずるいマネジメント 頑張らなくても、すごい成果がついてくる!』(SBクリエイティブ)、『社長になる人の条件』(日本実業出版社)、『ビジネスモデル×仕事術』(共著、日本実業出版社)、『5年後も会社から求められる人、捨てられる人』(遊タイム出版)、『知名度ゼロでも「この会社で働きたい」と思われる社長の採用ルール48』(共著、東洋経済新報社)、『あたりまえだけどなかなかできない 係長・主任のルール』(明日香出版社)、『プロフェッショナルリーダーの教科書』(共著、東洋経済新報社)、『人物鑑定法 あの人も、丸見えになる』(経済界)、『「社長のヘッドハンター」が教える成功法則』(サンマーク出版)など。取材・コメント・出演実績として、「日本経済新聞」「朝日新聞」「読売新聞」「産経新聞」「日刊工業新聞」「週刊東洋経済」「日経ビジネス」「GQ JAPAN」「週刊現代」「プレジデント」「AERA」「月刊BOSS」「CIRCUS」「日経ビジネスオンライン」「ITmediaエグゼクティブ」「BOSS online」、フジテレビ「ホンマでっか?!TV」「キカナイトF」、その他業界誌等多数。
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連載相談実績2万名超の経営人材コンサルタント直伝!“エグゼクティブ転職”成功マニュアル