(※写真はイメージです/PIXTA)

お正月は、多くの家庭にとって家族が集まる年に一度の行事です。なかには、遠方で暮らす子どもや孫が一堂に会し、にぎやかに過ごすひとときを楽しみにしている方も多いでしょう。しかし一方で、憂うつに感じている高齢者もいます。背景には、家族関係のすれ違いや、体力・金銭的負担、さらには夫に対する不信感など、さまざまな事情があるようです。

「良いおじいちゃんぶるだけ」…実際の家庭では何もしないのに

「今年も、あの人が“優しいおじいちゃん”を演じるだけの正月がやってきます」

 

そう語るのは、千葉県内にある築45年の一戸建てに夫・晴夫さん(73歳・仮名)と2人で暮らす、恵子さん(70歳・仮名)です。

 

3人の子どもたちはそれぞれ家庭を持ち、毎年元日には孫たちを連れて帰省してきます。しかし、恵子さんにとってそれは「喜び」だけではありません。

 

「夫は普段、家のことは何ひとつやりません。食事も掃除も、全部私まかせです。でもお正月になると、孫に“元気だったか?”なんて声をかけたり、“お年玉、ちゃんと渡したぞ”と得意げに言ったりして、“よき父・祖父”を演じたがるんです。全部準備しているのは私なのに……」

 

2人の年金収入は月23万円ほどですが、住宅の修繕費や医療費など、思ったより出費はかさむといいます。

 

「孫たちにはお年玉。おせちやごちそうも用意しなきゃいけない。財布がどんどん軽くなるのに、夫は“にぎやかでいいな”なんて笑っているだけです」

 

恵子さんが何より辛いのは、「誰からも感謝されないこと」だといいます。

 

「長男のお嫁さんには“今年もありがとうございます”と頭を下げられるけど、夫や子どもたちは“母さんなら当然”と思っているんでしょうね」

 

以前はおせちをすべて手作りしていた恵子さんも、ここ数年は市販品や宅配サービスを取り入れるようにしました。それでも、掃除・布団干し・食器の準備・片づけなど、やることは山ほどあります。

 

「もう70歳ですよ。腰や膝が痛いのに“嫁の前で弱音を吐くな”みたいな空気もあって…正直、年末年始が近づくと憂うつになるんです」

 

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