より分散投資の効果が期待できる投資信託の選び方

前回は、分散投資において「資産配分」よりも「リスク配分」を重視すべき理由を説明をしました。今回は、より分散投資の効果が期待できる投資信託の選び方を見ていきます。

資産クラスの相関関係を十分に検討

ひと口に投資信託といっても様々な種類があり、どんな組み合わせの分散投資が望ましいかは難しい問題です。収益率が期待できる資産クラスを選定するのは当然でありますが、分散投資を行うにあたり重要なことは、

 

①相関度合いの低いあるいは逆相関の資産を組み合わせる

②リスク水準を考慮して配分比率を考える

 

の2点です。

 

繰り返しになりますが、相関度合いとはそれぞれの資産がどの程度同じような動きをするかどうかを表す指標です。分散効果を発揮させるには、できるだけ相関が低いか逆相関の資産を組み合わせるべきです。

比較的有効な「日本国債」と「世界株式」の組み合わせ

図表は、各投資対象との相関係数を示したもので、「新興国国債」と「世界株式」の相関係数は0.84となっています。これは世界株式が下がると新興国国債も下がってしまうことが多いという関係にあることを意味します。このような関係にある投資信託を組み合わせて保有していても分散投資効果はそれほど期待できません。

 

一方、「日本国債」と「世界株式」の相関はマイナス0.34で、多少逆相関になっており、組み合わせることにより分散効果を得られることが期待されます。

 

 

【図表1】相関係数例

※期間:2006年7月末~2016年7月末
※世界株式:MSCI世界株価指数、新興国株式:MSCI新興国株価指数、欧州株式:MSCI欧州株価指数、ア
ジア株式:MSCI新興国アジア株価指数、米国株式:S&P500種指数、日本株式:TOPIX、世界国債:シティ
世界国債指数、新興国国債:JPモルガンGBI-EMグローバル・ディバーシファイド指数、ユーロ国債:シティ
EMU国債指数、米国債:シティ米国国債指数、アジア債券:JPモルガンEMBIグローバル・ディバーシファ
イド指数、日本国債:シティ日本国債指数、豪ドル国債:シティ・オーストラリア国債指数、原油:WTI原油
先物(すべて円換算)
出所:ブルームバーグのデータを使用しピクテ投信投資顧問作成
※期間:2006年7月末~2016年7月末
※世界株式:MSCI世界株価指数、新興国株式:MSCI新興国株価指数、欧州株式:MSCI欧州株価指数、ア ジア株式:MSCI新興国アジア株価指数、米国株式:S&P500種指数、日本株式:TOPIX、世界国債:シティ 世界国債指数、新興国国債:JPモルガンGBI-EMグローバル・ディバーシファイド指数、ユーロ国債:シティ EMU国債指数、米国債:シティ米国国債指数、アジア債券:JPモルガンEMBIグローバル・ディバーシファ イド指数、日本国債:シティ日本国債指数、豪ドル国債:シティ・オーストラリア国債指数、原油:WTI原油 先物(すべて円換算)
出所:ブルームバーグのデータを使用しピクテ投信投資顧問作成

 

【図表2】各資産のリスク

期間:2006年7月末~ 2016年7月末、年率、リスクは月次リターンの標準偏差
※日本国債:シティ日本国債指数、世界株式:MSCI世界株価指数( 円換算)
出所:ブルームバーグのデータを使用しピクテ投信投資顧問作成
期間:2006年7月末~ 2016年7月末、年率、リスクは月次リターンの標準偏差
※日本国債:シティ日本国債指数、世界株式:MSCI世界株価指数( 円換算)
出所:ブルームバーグのデータを使用しピクテ投信投資顧問作成

 

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ピクテ投信投資顧問株式会社 代表取締役社長

1964年、東京都に生まれる。
学習院大学法学部を卒業後、山一證券、山之内製薬(現・アステラス製薬)での勤務を経て、 2000年にピクテ投信投資顧問株式会社に入社し、2011年に代表取締役社長に就任。
いかなる経済危機に直面しても長期的な資産保全を可能にする「負けない運用」を信念とし、ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド、ピクテ・インカム・コレクション・ファンド、ピクテ・メジャー・プレイヤーズ・ファンド、ユーロ・セレクト・インカムなどを開発。積極的にセミナーも開催。

著者紹介

連載ピクテ式投資のセオリー「資産の全体設計」の構築ノウハウ

本連載は、2016年10月31日刊行の書籍『211年の歴史が生んだピクテ式投資セオリー 』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

211年の歴史が生んだ ピクテ式投資セオリー

211年の歴史が生んだ ピクテ式投資セオリー

萩野 琢英

幻冬舎メディアコンサルティング

インフレ経済に転換しつつある今、預貯金では資産を守れない──「投資マインドが低い」「元本保証の預貯金で資産価値を守る」傾向にあった日本人も、今こそ投資によって賢く資産を運用しなければなりません。 本書では、あ…

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