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岸田ショックと石破ショックの共通点
岸田ショックと石破ショックには、ともに総裁選で金融資産課税など株価にネガティブな施策を唱えていた候補者が自民党総裁に選出されたことで市場がその経済施策を警戒してネガティブな反応をした、という共通点があります。
しかし、岸田氏も石破氏も総裁就任後には持論を抑えて、既存路線の継承に変更した点でも共通しています。この2つの政治ショックとその後の株価の推移は、自民党総裁選の結果に株式市場が大きく反応して急落した場合、むしろ買いチャンスになる可能性があることを示唆しています。
自民党は米国の民主党や共和党とは異なり、左寄りから右寄りまで幅広い施策を掲げる政治家がそろった政党です。そして、その多様な人材から、その時々の社会状況や世論に最も合致する候補者（つまり、選挙で勝てる候補者）を総裁として選出することで政権を維持してきました。
自民党の党内選挙で選ばれた総裁が、持論よりも党内の融和（つまり、選挙で勝つために結束すること）を重視し、中立的な施策に転換することは決して珍しくはありません。一貫性がないと批判されることも、もちろんあります。しかし、これが「和を以て貴しと為す」という日本の伝統的な政治スタイルの特徴であることを、皆さんはご存じでしょう。
仮に外国人投資家が候補者の施策や発言で売買判断しているとするならば、それは日本の政治を十分理解していないと言えるのではないでしょうか。そして、外国人投資家の日本的政治に対する無理解は、日本の個人投資家にとって投資チャンスにつながるかもしれません。
教訓
政治や選挙も株価暴落の引き金になる。市場の期待が裏切られた場合、株価は暴落する。ただし、一過性で終わるケースも多い。
対処法
政治の変化が実体経済に悪影響をおよぼさない限り、暴落後は買いのチャンスになることが多い。政治家の軌道修正や市場への配慮などで投資家の失望感が収まったときが転換点になりやすい。
はっしゃん
投資家VTuber
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