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突然、義母がいなくなった
結婚から10年が経ち、父は70代、義母は40代になりました。Aさんも義母と同じ40代。突然、父から連絡がはいりました。「妻がいなくなった……連絡がとれない」びっくりしたAさんが実家にいくと、肩を落としうつむいた父が台所の椅子に座っていました。なにがあったのかと尋ねると、首を横にふるだけで、どうしてこんなことになったのかわからないとのことでした。
Aさんが、家の中を見渡すと特に変わった様子はありませんでしたが、お金の流れが気になり、父に問いただします。すると、毎月の生活費とは別に、5,000万円あった貯蓄が、2,500万円に減っていることに気づきました。
Aさんは父が騙されたのだといいますが、父はなにもいわずに黙っているだけです。2人のあいだになにがあったのか問い詰めると、父はポツリポツリと答えました。最近、妻の金遣いが荒いことが気になり注意したところ、後妻は「嫌なら離婚してもいいけれど、慰謝料と財産分与で資産の半分をもらいます」と要求したそうです。
「慰謝料? どうして?」Aさんは父がなにかしたのかと尋ねると、生活費について口論していた際、時に怒鳴ることがあったといいます。暴力を振るうことはなかったといいますが、妻は近所の人に夫が怖いといいふらしていたようです。
そのため、外出するのも人がいないのを確認しながらこそこそと生活しているとのことです。こんなこと恥ずかしいし、もうお金は戻ってこなくても構わないから、家を売ってどこか静かに余生を過ごそうと思うと完全に諦めています。
ですが、籍が入ったままのため、今後父になにかあった場合、相続では半分を後妻に持っていかれる可能性があります。Aさんは、あの後妻のことだから、父の万一の際には堂々と葬儀に現れるのではないかと危惧しています。
「3倍クヤシイ」理由
Aさんは父に調停をするように話をしています。このまま相続となると、父の財産と不動産の半分は義母のものになってしまいます。父と結婚してからの贅沢な生活、慰謝料、さらに相続まで……。Aさんは義母のことを考えると3倍クヤシイと地団駄しました。
元気だった父が、家の中でふて寝している姿をみると、Aさんは悲しくなり、後妻を探して離婚させなければと、専門家に依頼することにしました。同時に父が以前の元気を取り戻してほしいと願うばかりです。
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