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父が溶かした退職金【上巻】・【下巻】
小林篤典(著)+ゴールドオンライン(編集)
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娘としてできること
今回の事例では、Aさんの父親が再婚後、後妻が突然失踪し、多額の貯蓄が失われるという、非常に困難な状況に陥っています。この状況に対し、Aさんが取るべき対応は以下のとおりでしょう。
財産の調査と保全
失踪したとはいえ、法的には義母と父は依然として夫婦です。そのため、父の財産は共有財産となる可能性があります。早急に父親の財産状況を詳細に調査し、可能な範囲で保全措置を講じるべきです。具体的には、不動産の処分や預貯金の引き出しなどを制限するため、仮差押えや仮処分といった法的手段を検討します。
成年後見制度の検討
父親が精神的に大きなショックを受けており、今後の財産管理に不安がある現状では、成年後見制度の利用を検討することも重要です。成年後見人が選任されれば、父親の財産管理や身上監護を法的にサポートすることができます。
遺言書の作成
今回の件を踏まえ、改めて父親に遺言書の作成を強く勧めるべきです。公正証書遺言を作成することで、父親の意思に基づいた財産承継が可能となり、将来の相続トラブルを未然に防ぐことができます。仮に今後後妻との離婚が成立した場合でも、念のため遺言書の内容を見直すことが望ましいです。
三藤 桂子
社会保険労務士法人エニシアFP
代表
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