悪質な営業はネガ要素を「黙る」
また、別の大手企業の会社員の騙されかけた話も取材しました。
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「新宿区」の物件を提案された。一見、良さそうな立地だ。しかし資料の下部に小さな文字で「告知事項あり」との記載を発見。担当者は悪い要素(告知事項)に触れることなく、最後まで黙っていた。物件の良い面をゴリ押しするだけ。契約の日まで私から聞かれない限りは「ネガティブな要素は黙っていても良い」と考えたのか。
不信感が募り、購入は断った。
不動産経験者から聞いた。上記の「黙る」という手口は多いらしい。例えば「都心&好立地の提案」でも、その物件の周辺に有名な暴力団関連の事務所が…。入れ墨・怖い人・怖い車が出入りする近くに、普通の若者が喜んで住みたいか? 空室リスクが大きく、危険だ。
「周辺にNIMBY施設がある」は法律上は告知義務ではない(明確な基準がない)。しかしその事実を「黙る」のは、1人の人間としておかしくないか?
「パッと見は良さそうに見える立地(しかし、ネガ要素は黙る)」は、投資初心者が引っかかりやすい悪質な手口だ。悪質な不動産会社の言うことを全て鵜呑みにしたら自分が大損する。「誰を信頼するか?」を間違えるのは不動産の大きなリスクだ。
[対策]「どれだけ小さくてもいいから、ネガティブな要素を全て網羅して挙げてほしい」と不動産会社にストレートに言おう! ただし、悪意ある営業担当は「ネガティブな要素は見当たらない」と回答するので、やはり“人間性”を見極めるしかない。トラブル後に気付いても遅い。
[補足]ネガ要素がゼロの完璧な物件=「高すぎる!」という側面もある。大切なことは、担当者から誠実な説明があり、一見ネガティブに思える要素でもしっかり理解をすること。その上で、物件を愛せるかどうか。生涯を共に過ごす結婚相手を選ぶイメージ。最後は皆さまの感情が決め手だ。
南 祐貴(セカニチ)
Koru-workers株式会社 代表取締役
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