(※写真はイメージです/PIXTA)

人間ドックや健康診断のために病院へ訪れる場合と、すでに身体のどこかに疾病外傷があり診療のために訪れる場合とでは、当然来院者が病院に求めることは異なります。本記事では、前者の場合に焦点を当て「次回の健康診断もまたここに来たい」と思ってもらうための病院づくりの要点を、医療法人社団筑三会筑波胃腸病院理事長であり、消化器外科医の鈴木隆二氏の著書『選ばれる病院になる 予防医療の接遇力』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋・再編集し、詳しく解説します。

「おもてなし力」と「専門的な助言・提案」両方のスキルが必須

健診センター設立に際しては、最新の医療技術と設備を導入し、受診者一人ひとりに最適な検査と診断を提供することを目指しました。他施設と比べたときの当健診センターの特徴は、専門性の高さと充実した設備にあります。

 

特に、胃腸の専門病院ならではの精度の高い内視鏡検査が受けられる点は大きな強みといえます。

 

健診時は各検査の担当者が連携し合い、待ち時間の短縮に努めていますし、健診データの処理には最新のデジタル機器を使用し、迅速かつ正確な診断を提供しています。

 

職員一同で話し合い、健診センターの目標に次の5点を掲げています。

 

1.健康の維持・増進のための活動を積極的に推進します

2.疾病の予防と早期発見に努め、早期治療と最大のケアへつなげます

3.地域の皆様が安心して受診していただけるよう職員は自己研鑽に努めます

4.受診者の人権を尊重し、個人情報を守ります

5.信頼され、満足していただける運営を目指します

 

また健診センター設立にあたって重視したことの一つに「接遇力」があります。健診施設では接遇がとても重要です。予防医療である健診業務は、受診者が利用したいものを選んで受けるサービスの一種です。

 

ですから健診施設の職員は、一般企業に勤める社会人が常識として身に付けているような接遇・対応ができなければなりません。

 

半面、健診センターの接遇がふつうの「お客様至上主義」「お客様は神様です」というビジネスとまったく同じかというと、そうではありません。職員は受診者を尊重して丁寧に接する一方で、時には医療の専門職として受診者と対等の立場で、その人の今後の健康づくりのために助言や提案をしていくことも必要になります。

 

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次ページ健康診断センターに高度な接遇スキルが必要な理由

※本連載は、鈴木隆二氏の著書『選ばれる病院になる 予防医療の接遇力』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋・編集したものです。

選ばれる病院になる 予防医療の接遇力

選ばれる病院になる 予防医療の接遇力

鈴木 隆二

幻冬舎メディアコンサルティング

著者は自身の医院で健診・検診業務を始めた際に、この考え方を大切にし、医療機関としての専門性を保ちながらもサービス業のような丁寧な対応を目指しました。「接遇」を意識したその姿勢は地域の人たちからも好評を得ており、…

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