(※写真はイメージです/PIXTA)

人間ドックや健康診断のために病院へ訪れる場合と、すでに身体のどこかに疾病外傷(の可能性)があり診療のために訪れる場合とでは、当然来院者が病院に求めることは異なります。本記事では、前者の場合に焦点を当て、健康診断センターにおけるホスピタリティ・クレーム対応について医療法人社団筑三会筑波胃腸病院理事長・消火器外科医の鈴木隆二氏の著書『選ばれる病院になる 予防医療の接遇力』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋・再編集し、詳しく解説します。

健康診断のクレーム最多は費用。次に順番、待ち時間

健診センターの接遇では、クレーム対応は避けて通ることはできません。当健診センターの経験でも、日常的にクレームが多いわけではなく、ほとんどの受診者は、特に問題なく健診を受けて帰宅します。

 

しかし受診者は、健診施設にお金や時間を使って予防医療のサービスを受けに来るわけですから、そこでのサービス内容や費用に納得できないことがあれば、疑問や不満の声が職員に向けられることになります。

 

当健診センターのクレームの例として多いのは、第1に健診・検査の費用についてです。

 

特に外来の検査との費用差を指摘されるケースが時折あります。「外来でも同じ検査をしたときはこんなにかからなかった。なぜここでは高いのか」といったものです。これは外来では治療のための検査で医療保険が適用になり、患者の自己負担は1~3割で済むからです。それに対して健診での検査は治療ではないので、原則、受診者の10割負担になります。

 

そのため同じ検査であっても、外来と健診施設で3~10倍くらいの差になることがあります。

 

費用に次いで多いのが、検査の順序や待ち時間についてです。忙しいビジネスマンや、組織で高い役職についていて待たされることに慣れていない人は、検査の待ち時間が長くなるとイライラしてくることがあります。

 

また検査の順番についても「自分が先に来たのにほかの人が先に行き、後回しにされている」と訴える人もいます。少しでも早く行けば、早く検査に回してもらえると思うのか、予約時間の1時間以上も前に受付に来るような人もいます。それはそれで順番などの混乱が生じやすくなります。

 

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※本連載は、鈴木隆二氏の著書『選ばれる病院になる 予防医療の接遇力』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋・編集したものです。

選ばれる病院になる 予防医療の接遇力

選ばれる病院になる 予防医療の接遇力

鈴木 隆二

幻冬舎メディアコンサルティング

著者は自身の医院で健診・検診業務を始めた際に、この考え方を大切にし、医療機関としての専門性を保ちながらもサービス業のような丁寧な対応を目指しました。「接遇」を意識したその姿勢は地域の人たちからも好評を得ており、…

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