看護師を含め職員総出で地道な営業活動を実施
とはいえ、健診センターを開設しただけで、受診者が自発的にどんどん来てくれたわけではありません。受診者が増えて安定して健診業務が回るようになるまでには、半年ほどの時間を要しました。
私たちの病院は地域の医療機関として30年以上の歴史があり、すでに地域に知られた存在ですから、特に周知をしなくても患者が途絶えることはありません。むしろ地域の高齢化に伴って患者は増える一方です。
しかし健診の対象は普段病院を利用する層とは異なる、健康に大きな問題のない社会人です。地域の事業所等に定期健診等の健診ニーズがあるとは考えていましたが、問題はどうやって私たちの健診センターの存在を知ってもらうかです。
そこで私たちの健診センターを周知し、受診者を獲得するためにさまざまな努力をしました。健診センター開設を知らせるチラシを2,000枚ほど作成し、駅前など人流の多いところで配布しましたし、地域にある事業所に直接電話をかけて入職時健診や毎年1回の定期健診の健診施設として利用してほしいと、電話や訪問での営業にも取り組みました。
また健診代行機関にも、つくば市周辺の事業所の健診受け入れ施設として登録をするなど、予約の入った健診業務を進めつつ、営業活動にも取り組むという時期がしばらく続きました。事務員だけでなく看護師も含め、健診センター職員全員で自施設の営業をしたのも、今となっては懐かしい思い出です。
おかげさまで2021年4月の開設から翌年2022年3月までの1年間で、月平均138人、年間1659人の受診者に利用していただくことができました。
鈴木 隆二
消化器外科医
医療法人社団筑三会筑波胃腸病院理事長
医学博士
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