「供給が足りていない」建築費の高騰→「強い需要」がある
「今ってバブル?」「買ったら暴落する?」
【結論】バブルではありません。現在の好立地マンションは、強い需要に対して供給が追いついていません。強い需要があり、供給が足りない状況は、今後もまだまだ続きます。
※ 「バブル」とは?
需要(実態)と乖離して、異常に価格が上がりすぎる状態。もし需要が無いのに価格が上がっているなら、それはバブルと呼びます。需要が有るならバブルとは呼びません。
▽供給
・ 労働力不足:建設業の労働時間の上限規制(残業規制)が大きな要因。以前まで月200時間の残業対応も横行した建設現場だが、法改正によって、労働基準法の時間外規制ができて、労働時間に制約が発生。「人手を増やす」しか解決策がなく、その結果、人手の奪い合い=人件費(建設費)の上昇が発生しています。
※詳しくは「建設業 残業 規制」で検索。
また「職人の高齢化(職人不足)」の一方で、「円安の発生」により外国人(技能実習生等)が日本の労働を避ける傾向も。
・鉄材・木材・コンクリートなどが高騰。円安も大きな要因。
・ 供給チェーンの混乱。輸送が遅延してトイレ等の建材が高騰。戦争・地政学的な緊張・原油高など。
・ デベロッパーが用地仕入れに苦戦。地権者が売ってくれない。
▽需要
・家にいる時間が増えた=購入意欲が拡大。
(在宅時間up &間取りや広さが気になった)
・共働き世帯がマンション販売価格を下支え。
・コロナ禍の収束によって出社回帰→満員電車を避けたい。
・データセンター、物流施設などの需要の増加。特に設備工の職人不足。
以上から、好立地のマンションが供給過多になって値崩れするとは考えにくいのです。
現在の好立地マンションは、供給過多とは「真逆」です。むしろ「売り渋り」の状態。人気の新築マンションでも各部屋の発売開始を細かく分割し発売を長期化。時間をかけてジワジワと値上げ。時間が経つほどに価格は上がっています。
人気の都心&好立地や、人気タワマンであれば、新築購入時から数年後に価格が上がることも多数あります。「都心&好立地で条件が良い」という大前提に限り、新築という選択も有効です。
※ 「立地があまり良くない」「悪立地」は注意警報。悪立地の新築の不動産には「高値づかみ」の危険性があります。正しい知識・正しい対策をしましょう。
建設費の高騰でも分かるインフレの進行…「自己防衛」は必須
建設資材の価格は高騰し続けています。詳細なデータは「一般財団法人 建設物価調査会」が参考になります。建設資材と建設技能労働者の労務単価のインフレ進行が一目で理解しやすいイラストがあったので紹介します(HP参照)。
絵はポップですが、恐ろしいインフレです……。詳しくは「建設資材物価指数グラフ」で検索をお願いします。
繰り返しますが、不動産の価格が上がったのではなく、円貨の価値が落ちています。あなたの人生・資産を守るために、不動産を通じた「自己防衛」は必須です。
著者:南 祐貴(セカニチ)
Koru-workers株式会社 代表取締役
イラスト:ゆん
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