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2024年の金融機関店舗強盗事件発生件数は、11件と少なめ
2024年の金融機関店舗強盗事件発生件数は11件と2023年と同じく少なかった。雇用環境の良好さを示唆しているデータだと思われる。生活に行き詰っての犯行に及ぶことが多い金融機関店舗強盗事件発生件数は、完全失業率との相関が高く2006年~24年までの19年間の相関係数は0.655である。近年は雇用環境が改善していることから、金融機関店舗強盗事件発生件数も少ないようだ。
金融機関店舗強盗事件発生件数は近年減少傾向にある2022年は17件だったが、2023年は11件に減少。2024年は、9月に4件と2018年3月以来、6年半ぶりの多さになったため年間合計の数字の悪化が一時懸念されたが、結果は11件で前年から横這いにとどまった。
ただし、半年ごとにみると、2023年下半期4件、2024年上半期3件、2024年下半期8件と発生件数が再び増加傾向に転じたとも考えられ、2025年上半期の動向が注目されるところだ。1月と2月の発生件数は1件ずつと微妙な数字で始まった。
2024年の金融機関店舗強盗、すべての事件で凶器の使用あり
2024年の金融機関店舗強盗では、すべての事件において凶器が使用され、刃物類が使用された事件が6件(54.5%)と最も多く、一歩間違えば負傷者が出た可能性もあったが、幸い、犯人から暴行を受けるような事件はなかった。
2024年の発生件数11件のうち、対象別では郵便局が8件で全体の72.7%だった。残り3件は銀行だった。2020年~2024年の5年間での発生は59件で、対象別では郵便局が38件と全体の64.4%を占めている。次いで銀行は13件、信用金庫は10件の発生で、その他の金融機関での発生はなかった。
『防災通信』は2025年1月14日に栃木県の郵便局で起きた2025年初の金融機関店舗強盗について、「犯人(年齢不詳の男)は、正面玄関から局内に侵入すると、カウンター越しに局員に拳銃のようなものを突きつけて「金を出せ」と脅したが、他の局員が防犯用の棒を持って「警察に通報するぞ」と威嚇したところ、何も取らずに車で逃走した。犯人と対応中に別の局員が110番通報ボタンを押下した。非常通報で警察官が急行し、強盗未遂事件として捜査している」と記している。
筆者の記憶では、金融不況時にポケットのなかで手をピストルのかたちにして押し入った強盗が印象深い。景気が悪いなかで自暴自棄になった犯人が捕まってもいいと思ってとった突発的行動のように思われた。
宅森 昭吉
景気探検家・エコノミスト
景気循環学会 副会長 ほか
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