“はっきり覚えていませんが”…「曖昧な表現」もNG
・曖昧な表現
「たぶんそうだったと思います」「はっきり覚えていませんが」「もしかしたらやっていたかもしれない」など、曖昧な表現は疑惑を持たれやすいため注意が必要です。
はっきりと答えられるべき情報について曖昧な表現を使うと「架空の話ではないか」「申告内容が嘘だったのでは」といった疑いの原因となることがあります。
曖昧でいい加減な性格だとみなされた場合、計算や計上、申告内容もいい加減にしていないかと疑われる可能性もあります。記憶が曖昧な場合は「〇〇の資料を見ればわかります」「その件は担当の〇〇が知っているので確認します」など、これも淡々と確実な情報を提供するように努めましょう。
・まったく喋らない
人前で話すのが苦手な場合や、税務調査という状況による緊張感から、質問を受けてもうまく言葉が出ず沈黙してしまうと、調査の妨害行為と捉えられる可能性があります。
税務調査の対応に自信がない場合は無理に対応しようとせず、専門家である税理士に同席してもらうことをおすすめします。
「税務調査」を税理士に任せるメリット
税務調査の対応を税理士に任せた場合のメリットには、以下のような点が挙げられます。
税法上の観点から対応してもらえる
税務署の調査官は、税務調査のプロであり、多くの税務調査でどこを見るべきか、追徴課税となるポイントなどを見極めて調査や質問を行います。
税務調査は税理士がいなくても対応することが可能ですが、税法のプロである税理士に同席してもらうことで、税法上の観点から回答してもらうことが可能となります。
プロにはプロが対応することで調査もスムーズに進み、追徴課税のリスクも押さえやすくなるのです。
税務調査前からサポートを受けることで適正な申告、納税ができる
税務調査が入る前の段階や、申告前の段階から税理士のサポートを受けていれば、税務調査で指摘されやすいポイントを押さえた書類作成、申告をすることができます。
特に申告時の書類作成を税理士へ依頼することで書類の信頼性が高まり、税務調査時にも税理士が作成した書類の方が税理士自身で説明しやすいため、二重のメリットが得られます。
税理士が申告書類を代理作成すれば、税務調査の連絡も納税者ではなく税理士のところへ連絡が行くため、事前通知の対応から税理士へ任せることが可能です。
また、間違った知識や計算方法で申告を続けるリスクが減らせるだけでなく、合法的な節税方法を教えてもらうことも可能です。
適正な申告と納税を続けていれば税務調査を怖がる必要もなく、安心して営業活動に専念できるでしょう。
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