妻の一言に絶句「この子がいるから、ここで生きていける」
「いつまでこの家にいるつもりなんだ。35歳にもなって食事も洗濯も掃除も母親に頼ってばかりで、いい加減自立するべきじゃないのか」
率直に伝えた前野さん。娘から反省の言葉が出ることを予想していたのですが……。
「給料が安くて、家を出たら趣味に1円も使えなくなっちゃうよ。月2万円じゃ足りないなら頑張って3万円にするから。でもさ、お父さんもお母さんに全部任せきりだよね? お父さんが私に何かしてくれた記憶ないんだけど、何がそんなに嫌なの?」
さらに驚いたのは、横で話を聞いていた妻の一言でした。
「この子がいてくれるから、私は生きていけてるの。スマホやパソコンのことでわからないことがあれば助けてくれるし、買い物にも付き合ってくれる。専業主婦になって愚痴を言える友達もいない今、この子は私にとって友達みたいな存在なのよ。そりゃあ結婚するなら別だけどね。あなた、退職したらずっと家にいるんでしょ? 嫌だ。なおさら、この子にはいてほしいわ」
妻にとっては「子はかすがい」であり、家の中で欠かせない存在だというのです。自分への不満も露わにした言葉に、前野さんはただ呆然とするばかりでした。
「まさか妻があんなふうに思っていたなんて。いや、びっくりしました。追い出されるのは娘ではなく、私のほうだったかもしれませんね……。当面は3人で暮らしていくことにしましたよ」
前野さんは、娘が“未婚であること”や“経済的な事情”を超えて、家族をつなぐ存在であったことに気づいたといいます。世間の古い価値観にとらわれず、「今の暮らしがベスト」と前向きに受け止めることにしたそうです。
注目のセミナー情報
【海外不動産】12月18日(木)開催
【モンゴル不動産セミナー】
坪単価70万円は東南アジアの半額!!
世界屈指レアアース産出国の都心で600万円台から購入可能な新築マンション
【事業投資】12月20日(土)開催
東京・門前仲町、誰もが知る「超大手ホテルグループ」1階に出店!
飲食店の「プチオーナー」になる…初心者も参加可能な、飲食店経営ビジネスの新しいカタチとは?
【関連記事】
■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】
■親が「総額3,000万円」を子・孫の口座にこっそり貯金…家族も知らないのに「税務署」には“バレる”ワケ【税理士が解説】
「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】
