ギャンブルともいえる訪日外国人への期待
ただしリスクもあります。訪日外国人への期待はギャンブル性が高いのです。インバウンド事業全般に言えることではありますが、訪日外国人の増加は確実ではなく流動性が高い事業展開となります。新型コロナウイルスの感染者数が再度増加することも考えられます。サル痘(とう)をはじめとする新たな感染症が蔓延する可能性もあります。また別に政治的な問題で一気に減少することもあるため、短絡的に始めるのはお勧めしません。
ですから、宿泊業は住宅よりもリスクが高いことを認識したうえでの投資として考えたほうがいいでしょう。民泊のターゲットを日本人観光客にシフトすることも戦略の1つになりますが、コロナ禍で日本人向けの観光業が大きな打撃を受けた点からも、リスクが大きい投資対象と言えるかもしれません。
法規制に左右される側面が大きく、展望が不透明なので、いい面も悪い面も両方あります。ここでは詳しく解説しませんが、民泊の注意点だけ挙げておきましょう。もちろん空き家・古家の戸建での民泊です。
・民泊新法をはじめ法的なことはあらかじめ勉強しておく(保健所・消防所対応や近隣問題なども含む)
・地方であっても旅行客の利便性がいい場所を選ぶ(駅近く、観光地付近など)
・民泊特区・簡易宿泊ができる場所を選ぶ(再建築不可でも許可が出ることがある)
・最適な運営業者を選ぶ(自分に合った業者を選ぶ)
・大きめの物件を選ぶ(近隣ホテルで大人数を入れる箱はあまりない)
・最適なリフォーム業者を選ぶ(和のテイストなど外国人の嗜好(しこう)に合った差別化のあるデザイン)
大熊 重之
一般社団法人全国古家再生推進協議会理事長
オークマグループCEO
注目のセミナー情報
【海外不動産】12月18日(木)開催
【モンゴル不動産セミナー】
坪単価70万円は東南アジアの半額!!
世界屈指レアアース産出国の都心で600万円台から購入可能な新築マンション
【事業投資】12月20日(土)開催
東京・門前仲町、誰もが知る「超大手ホテルグループ」1階に出店!
飲食店の「プチオーナー」になる…初心者も参加可能な、飲食店経営ビジネスの新しいカタチとは?
【関連記事】
■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】
■月22万円もらえるはずが…65歳・元会社員夫婦「年金ルール」知らず、想定外の年金減額「何かの間違いでは?」
■「もはや無法地帯」2億円・港区の超高級タワマンで起きている異変…世帯年収2000万円の男性が〈豊洲タワマンからの転居〉を大後悔するワケ
■「NISAで1,300万円消えた…。」銀行員のアドバイスで、退職金運用を始めた“年金25万円の60代夫婦”…年金に上乗せでゆとりの老後のはずが、一転、破産危機【FPが解説】
■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】

