人と同じことをしていては大きく儲けることはできない
投資家は人気、ムードに左右されやすいため、高値圏で買い、安値圏で投げ売りをしてしまうことがよくあります。
人気銘柄については過熱気味のときほど冷静になり、逆に人気薄の銘柄についてはその将来性、長期的な妙味を見つける姿勢を持たねばなりません。
多くの人が行かないような裏道にこそ、意外にいい花見の場所があるものです。前述の「麦わら帽子は冬に買え」と同じように、「人の行く裏に道あり花の山」という相場格言も、相場の世界では人と同じことをしていては決して大きく儲けることはできませんよ、と教えているのです。
人気がつきづらく、長く安値圏に捨て置かれているような好業績、高配当利回り銘柄などは、まさに〝花の山〟だといえるでしょう。
上記のチャートは、半導体設計などを主力とするイノテック(9880)の月足です。2022年の年初に1,535円だった株価は、同年10月に1,188円まで値下がりしました(下落率22.6%)。ただ、同社は業績堅調、財務内容も良好であり、長期逆張りにはうってつけの銘柄でした。半導体設計は時流に乗っています。
予想どおり、株価は2024年3月には2,129円まで上伸しました。この間の上昇率は79.2%に達します。安値圏で買えた人はホクホク顔になったことでしょう。その後、同社株は再度下げ基調の展開となっています。
しかし、ファンダメンタルズ・アプローチでは、1,361円の時価は配当利回り5.1%(年間配当70円)であり、PERは13倍台(1株予想利益は100円)という好内容です。安値圏に沈んでいるときであれば、長期・逆張り投資にもってこいの銘柄でしょう。
アメリカではトランプ第2次政権がスタートし、同国の製造業はロボットの導入ブームが起きています。人出不足、人件費の高騰に対応したものです。安川電機(6506)、ファナック(6954)はこのメリットを享受できます。
杉村 富生
経済評論家
個人投資家応援団長
※本記事は『保存版 株式投資 勝ち方の本質』(すばる舎)の一部を抜粋し、THE GOLD ONLINE編集部が本文を一部改変しております。記載内容は当時のものであり、また、投資の結果等に編集部は一切の責任を負いません。
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