昨年の“半導体関連株大フィーバー”時も「深追いは禁物」と警鐘…株式投資における「ジャッジメンタル・アプローチ」の有効性【経済評論家が解説】

昨年の“半導体関連株大フィーバー”時も「深追いは禁物」と警鐘…株式投資における「ジャッジメンタル・アプローチ」の有効性【経済評論家が解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

株式投資で勝利する(コンスタントに利益をあげる)ためには、「ファンダメンタルズ・アプローチ」、「テクニカル・アプローチ」、「ジャッジメンタル・アプローチ」が必要だと語るのは、経済評論家の杉村富生氏です。本記事では杉村氏の書籍『保存版 株式投資 勝ち方の本質』(すばる舎)から一部抜粋・編集し、3つのアプローチのうち、世相、世の中の動きをもとに株価を判断する「ジャッジメンタル・アプローチ」について解説。株式投資の「勝ち方の本質」を掴みましょう。

「世相にカネを乗せよ」との相場格言の教え

ジャッジメンタル・アプローチとは、分かりやすくいうと「世相、世の中の動きをもとに株価を判断すること」です。相場格言は、「世相にカネを乗せよ」と教えているではありませんか。

 

世相とは世の中のありさま、社会の様子のことです。国の政策と言い換えることも可能です。技術革新、ヒット商品などもそうです。この格言は、世の中の動きに合わせて投資をすることの大切さを伝えているのです。

 

過去を振り返ると、バブル経済下では不動産株、金融・証券株が急騰し、IT相場下では情報・ネット関連株が大化けしました。ITバブル相場下の飲み屋では、ネット関係者が羽振りをきかせたものです。

 

株式投資で儲けるためには、世の中の動きに乗った銘柄を探し出し、買いを入れなければなりません。反対に、行きすぎた異常な状況(過熱)だと判断すれば、ためらうことなく売り(持ち株の手仕舞い)を出さなければいけません。これが非常に大切なこと(勝ち方の本質の1つ)なのです。

 

ちなみにジャッジには判断する、審査するという意味があり、その語源は「基準に従って判断する者」、「公正・中立な判断を下す人」ともいわれています。そして、メンタルは精神、心、心理、意思を意味します。

 

なお、投資信託などファンドを運用するプロの間では、人による投資判断に基づく運用(ジャッジメンタル運用)と、統計などの数値に基づく機械的な投資判断(クオンツ運用)とのバランスが運用成績上、非常に大切になるとされています。ただし、最近はAI(人工知能)、アルゴリズムによる取引が多用されているようです。

 

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次ページ筆者が半導体関連の深追いに警鐘を鳴らした理由

※本連載は杉村富生氏の書籍『保存版 株式投資 勝ち方の本質』(すばる舎)を一部抜粋・再編集したものです。

保存版 株式投資 勝ち方の本質

保存版 株式投資 勝ち方の本質

杉村 富生

すばる舎

★相場解析歴50年超、18歳から兜町の水に親しみ、往年の著名相場師・投資家をはじめ、直近の各界経営者らとも親交がある経済評論家・杉村富生がノウハウを伝授します! 新NISAの導入後、日経平均株価はバブル後最高値を更新…

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