「世相にカネを乗せよ」との相場格言の教え
ジャッジメンタル・アプローチとは、分かりやすくいうと「世相、世の中の動きをもとに株価を判断すること」です。相場格言は、「世相にカネを乗せよ」と教えているではありませんか。
世相とは世の中のありさま、社会の様子のことです。国の政策と言い換えることも可能です。技術革新、ヒット商品などもそうです。この格言は、世の中の動きに合わせて投資をすることの大切さを伝えているのです。
過去を振り返ると、バブル経済下では不動産株、金融・証券株が急騰し、IT相場下では情報・ネット関連株が大化けしました。ITバブル相場下の飲み屋では、ネット関係者が羽振りをきかせたものです。
株式投資で儲けるためには、世の中の動きに乗った銘柄を探し出し、買いを入れなければなりません。反対に、行きすぎた異常な状況(過熱)だと判断すれば、ためらうことなく売り(持ち株の手仕舞い)を出さなければいけません。これが非常に大切なこと(勝ち方の本質の1つ)なのです。
ちなみにジャッジには判断する、審査するという意味があり、その語源は「基準に従って判断する者」、「公正・中立な判断を下す人」ともいわれています。そして、メンタルは精神、心、心理、意思を意味します。
なお、投資信託などファンドを運用するプロの間では、人による投資判断に基づく運用(ジャッジメンタル運用)と、統計などの数値に基づく機械的な投資判断(クオンツ運用)とのバランスが運用成績上、非常に大切になるとされています。ただし、最近はAI(人工知能)、アルゴリズムによる取引が多用されているようです。
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