欲に限りなし、地獄に底なし
「欲に限りなし、地獄に底なし」といいます。大きく儲けたい、常に儲けたい、との心(煩悩)を消すのが成功の秘訣です。
繰り返しになりますが、株式投資「勝ち方の本質」は、コンスタントに利益をあげることにあります。しかし、「10戦10勝を目指せ」と極端なことをいっているのではありません。想定外のことが起きる株式市場において、勝率100%はどんな天才でもあり得ません。損は小さく、利は大きくすることを肝に銘じ、総資産を少しずつ、着実に増やしていくのです。
日々努力すれば、利益は向こうからやってくるのです。要するに、相場道の極意を身につけるのです。決してあせってはいけません。
どんな人気株にも株価には〝限界点〟がある
また、株式投資に無理は禁物です。どのような好材料が出現しても、株価は思うように上がってくれません。どのようなケースにも〝限界点〟があるのです。
好材料を内包したテーマ株のなかには、買いが買いを呼ぶような形で上げ続けるものがあります。しかし、いかに「理外の理」とはいえ、どこかで限界点を見極める必要があります。
ただ、問題は「もう、これ以上、上がるのは無理だな」と頭では思っていても、心のなかの欲がその考えを否定してしまうことがよくあることです。
しばらくすると、株価はあっという間に急落してしまいます。せっかくの大幅利食いがパーになり、最悪の場合には損失を抱え込むことになります。2000年のITバブルのピークがそうだったではありませんか。
三越伊勢丹ホールディングス(3099)は、2024年に1,534円でスタートしました。年初の安値1,511円もその当日(1月4日=大発会の日)につけ、その後はひたすら高値を追う展開となりました。コロナ禍克服、インバウンドの活況が株価を支えています。
もちろん、高値を更新するごとに押し目は入りましたが、あれよあれよという間に7月11日には3,674円まで買われました。これは年初の1,534円に対し、2.4倍となったことを意味します。
しかし、その後は下げトレンドとなり、8月5日には1,948円まで売られてしまいました。相場巧者は、「相場では限界を知り得た者が勝ち残り、無理を承知の夢は破れる」と述べています。
限界を知り得た人(投資家)は、7~8合目あたりで着実に利食いを入れたのではないでしょうか。そのような場合、「もう少しガマンしていればよかったな」と悔やまないことです。
十分な利益を得たのです。それを自分でほめ、次の勝負(投資)に生かせばよいのです。もちろん、三越伊勢丹ホールディングスの相場は完全に終わったわけではありません。
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