「暴落日の〝赤札銘柄〟を狙え」
相場格言には、「暴落日の〝赤札銘柄〟を狙え」というものがあります。これは、全般相場が大きく下げているとき、逆に高くなっている銘柄(かつて市場関係者は赤札銘柄と呼んだ)を買えば、儲かることが多いということを示唆しています。
相場が全面安商状のときでも買われる銘柄(逆行高銘柄)は数少ないのですが、かならずあるものです。そのような強い銘柄の背景には何かあります。何しろ、ほとんどの銘柄が大きく下げているのに、買いたい人がいるのです。
相場つきの悪いときに上がる銘柄を狙うのは、買いの基本スタンスといってよいでしょう。そのような銘柄は、全般相場が落ち着きを取り戻したとき、大相場に発展する可能性を秘めています。
2024年9月9日、日経平均株価は前週末比最大1,100円を超える大きな下げに見舞われました。しかし、三和ホールディングス(5929)は最大107円値上がりし、逆行高となりました。アメリカ事業(ドア、シャッター)が好調です。
その後、同社株は同年11月12日に4,671円まで買われています。9月9日の終値3,365円に対し、上昇率は38.8%になります。アクティビスト(もの言う株主)が介入している銘柄です。
同じく2024年9月11日、日経平均株価は再度、前日比最大900円を超える大きな下落となりました。しかし、住友林業(1911)は前日比最大121円値上がりしました。
これもアメリカでの住宅事業が評価されています。その後、同社株は10月3日に7,293円まで上昇(9月11日終値比17.8%高)しています。
杉村 富生
経済評論家
個人投資家応援団長
※本記事は『保存版 株式投資 勝ち方の本質』(すばる舎)の一部を抜粋し、THE GOLD ONLINE編集部が本文を一部改変しております。記載内容は当時のものであり、また、投資の結果等に編集部は一切の責任を負いません。
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