サラリーマン意識にとらわれていないか?
社長候補としてどんな人を対象と考えているのかといえば、サラリーマン意識のない人です。もしも、候補のなかの誰かにスペインの社長を任せたとします。その人が出張先から日本に戻るときには、飛行機を使います。そのときに、ビジネスクラスを使うか、それともエコノミークラスに抑えるのかは、サラリーマン意識にとらわれていない人なら、自分で判断します。
社長を任せるとは、PL(Profitand Loss Statement=損益計算書)とBS(Balance Sheet=貸借対照表)を、自分で見て決めてくださいという意味です。それらを見て会社の状況を把握できていれば、経費はどれぐらい出せるかも計算できるはずです。
ところがサラリーマン意識にとらわれている人は、上の人に判断を仰ぎます。でもそれでは経営トップを任せられないのです。
少し話を広げると、大学を出て就職活動をするときにも、ある程度その人の本質が出るのかもしれません。「この会社なら潰れないだろう」などの理由で就職先を選んでいる人は、私にとっては魅力的には映りません。仮に就職先の人気ランキングが第1位の企業を選んだとしても、選択理由がランキングが良いからではなく、そこにやりたい仕事があるから、であれば何も問題はありません。とりあえずエントリーシートだけ送っておこうといった行動を取っている人は、少なくとも私の会社には縁がないと思います。
まとめるなら、自分の頭で考えた結果として、自分の考え方なり意見をはっきりと持っている人、そんな人がこれから活躍できる人です。いわゆる学校の成績が良いかどうかは、ほとんど関係ありません。だから学歴ではなく、何をどう考えたのかが大切であり、さらには考えてどのような行動を取ってきたのかが、これからは問われるのだと思います。少なくとも、私が次の世代のリーダー役を任せたいと考える人は、自分で考えて判断を下して、行動にまで落とし込める人です。
では、そんな人をどうやって見つけることができるのかというと、これはと思った人からは、できる限りエピソードを聞かせてもらうように心がけています。少なくとも20代半ば以降の人であれば、それまでの人生でなんらかの決断を下してきたはずです。右に行くのか、それとも左に進むべきなのか、あるいはいまはとどまる、もしかするとあえて引き下がるべきタイミングもあると思います。いずれにしても、そんなときに、何をどう考えて、どのように決断したのかが重要です。
自分で決めて行動したのであれば、結果はあまり問題ではないと思います。うまくいったのならそれでいいし、失敗したとしても考えた結果の失敗であれば、必ずそこから学べます。自分で決めた人なら、必ず学ぼうとするはずです。
中原 誠
株式会社麺食 社長
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