「離婚=勝ち組」ではない、財産分与の現実
「夫の不倫=有利な離婚」ではありません。特に不動産が絡む場合、財産分与を想定どおりに進めるのは難しく、住宅ローンがあると「住み続ける」という選択肢すら取れないこともあります。
また、離婚後に「安定した生活を送れる」と考えていた人ほど、計画が崩れるリスクが高くなります。専業主婦だった人が社会復帰する難しさや予想外の支出を考慮すると、慰謝料や財産分与だけで一生暮らせるわけではありません。
「夫の不倫=財産を奪える」という短絡的な思考は危険。現実的なマネープランを考えなければ、離婚後の生活は苦しくなるのです。夫婦の結婚生活の先ゆきはわからないものですが、資産の計画はいつでもたてられます。不足の事態が訪れる前に、対策をとっておくことこそが重要です。
波多 勇気
波多FP事務所
代表ファイナンシャルプランナー
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