孫に月6万円…収入のほぼ半分を「金銭援助」にあてていた女性
「恥ずかしい話なんですが、孫にお小遣いをあげるのをやめたいんです」
田中セツコさん(仮名/72歳)は、絞り出すようにそう切り出しました。セツコさんは夫を5年前に亡くしてから、都内のマンションで一人暮らしをしています。収入は、夫の遺族厚生年金と自身の老齢基礎年金を合わせて月額約14万円。退職金や夫の生命保険金などで、当初は約1,500万円の預金が手元にあったといいます。
「一人だし、月14万円あれば十分暮らしていけるはずだと思っていたんです。食費も減りましたし、旅行に出かけるわけでもないですから」
娘夫婦は、セツコさんの自宅から電車で30分ほどのところに、2人の子ども (小学3年生と小学1年生)と暮らしています。聞けば、セツコさんは3年前から、「孫二人のお小遣い」として毎月3万円ずつ、合計6万円を渡していたようです。
「最初は誕生日とか七五三のお祝いとか、特別な日だけ渡していたんです。でもある日、娘が『お母さん、毎月決まった額をもらえると助かるんだけど』っていってきて」
それがきっかけで、月6万円のお小遣いが“定例化”。名目はお小遣いでも、実質は娘家族への家計支援です。
加えて、週末に孫たちを預かるときには、外食やお出かけでさらに月3万円ほど消えていきます。お土産や洋服代まで合わせると、孫関係の支出は月およそ9万円に膨らんでいました。
「気づいたらね、1,500万円あった預金が1,100万円まで減っていたんです」

