高配当株選びの条件、最後の1つは「配当利回りが高い」こと
高配当株選びには3つの条件があります。1つ目が「業績」、2つ目が「株価が割安圏」。そして、3つ目の条件が、ここからご説明する「配当利回りが高い」ことです。
配当利回りに惑わされると罠にはまる可能性もありますが、やはり高配当株投資では購入当初の配当利回りがある程度高くないと増配率がいかに高くても自分利回り5%以上の高額配当を受け取ることができません。
日本の上場企業は4,000社近くありますが、配当がない銘柄は610社。配当利回り3.0~3.5%が427社で最も多くなっています。
[図表1]は現在の配当利回りが2~4%で今後の増配率が5%だった場合、自分利回りが何年で5%台に達するかを示したもの。
増配率5%で当初の配当利回り2%から5%に達するには19年かかります。当初利回り3%なら11年、3.5%なら8年、4%なら5年です。そう考えると当初の配当利回り3%以上は欲しいところでしょう。
むろん、配当利回りが2%台でも増配率が高ければすぐに5%に達するので直近の増配率も確認しておきましょう。
●増配率が10%超なら配当利回り2%台でも可
というのが配当利回りの基準になります。